こんにちは!
オリジナル御朱印帳の製作、様々なお洒落ご朱印帳、お城印帳を販売している 、日宝綜合製本の福富です(^_^)✧
- 伏見稲荷大社のアクセス
- 伏見稲荷大社のご由緒
-
伏見稲荷大社の参拝の様子
- 1.伏見稲荷大社の表参道
- 2.熊野社・藤尾社・霊魂社
- 3.伏見稲荷大社の第二鳥居
- 4.伏見稲荷大社の楼門
- 5.伏見稲荷大社の外拝殿
- 6.東丸神社
- 7.伏見稲荷大社の内拝殿
- 8.伏見稲荷大社の本殿
- 9.伏見稲荷大社の神楽殿
- 10.伏見稲荷大社の授与所
- 11.伏見稲荷大社の権殿
- 12.長者社・荷田社・五社相殿・両宮社
- 13.供物所・玉山稲荷社・神馬舎
- 14.奥宮・白狐社
- 15.命婦参道・千本鳥居
- 16.奥社奉拝所
- 17.根上がりの松
- 18.伏見神宝神社
- 19.熊鷹社・新池
- 20.三ツ辻
- 21.四ツ辻
- 22.田中社神蹟(荒神峰)
- 23.御幸奉拝所
- 24.眼力社
- 25.御膳谷奉拝所
- 26.清滝
- 27.薬力社
- 28.御劔社
- 29.一ノ峰(上社神蹟)
- 30.二ノ峰(中社神蹟)
- 31.間ノ峰(荷田社神蹟)
- 32.三ノ峰(下社神蹟)
- 33.玉姫社・白狐社・毎日稲荷社・広告稲荷社
- 34.明竹稲荷宮・腰神不動神社
- 参拝後のカフェ
- 伏見稲荷大社のお土産
伏見稲荷大社のアクセス
【伏見稲荷大社の住所】
〒612-0882
京都市伏見区深草薮之内町68番地
【伏見稲荷大社の電話番号】
TEL:075-641-7331
【伏見稲荷大社の参拝時間】
24時間365日
【伏見稲荷大社の拝観料】
0円
【伏見稲荷大社へ電車でのアクセス方法】
JR奈良線 稲荷駅で下車(京都駅から約5分)すると、目の前が伏見稲荷大社。
【伏見稲荷大社へ自動車でのアクセス方法】
・名神高速道路 京都南インターから 約20分
・阪神高速道路 上鳥羽出口から 約10分
駐車場は?
表参道入口の南側に駐車場への入り口があります。
もし、境内駐車場が満車の場合は、他にも駐車場があるようです。
警備員の方が、駐車場案内の紙をくれました。
伏見稲荷大社のご由緒
以下、境内に建てられた駒札から引用
”当社は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を主祭神に佐田彦大神(さたひこのおおかみ)・大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)・田中大神(たなかのおおかみ)・四大神(しのおおかみ)を奉祀し、この五柱を総称して稲荷大神と称えられている。
稲荷大神は商売繁盛、五穀豊穣の神様として広く信仰され、全国各地に祀られる稲荷神社の総本宮である。ご鎮座は和銅4年(711)2月の初午の日と伝えられ、毎年2月初午の日には初午大祭が斎行される。4月下旬から5月3日に稲荷際、11月8日には火焚祭が斎行される。
御本殿は応仁・文明の大乱で焼失したが、明応8年(1499)に再興し重要文化財に指定されている。また、権殿をはじめ多くの社殿等も平成26年(2014)に重要文化財に指定された。淳和天皇の天長4年(827)に十五位下の神階に授かり爾来年とともに昇敘し、天慶5年(942)正一位の極位に昇る。また承知12年(845)に名神に列し、延喜式神名帳の中に山城国紀伊郡「稲荷神社三座 並名神大。月次・新嘗」とみえる。明治4年(1871)5月には官幣大社に列格、昭和21年(1946)11月に伏見稲荷大社と改称され、今日に至る。”
ちなみに伏見稲荷大社は、神社本庁に属さない単立神社です。
伏見稲荷大社の参拝の様子
今回は、伏見稲荷大社お山巡りまで、ぜーんぶ、参拝しましたので、ご紹介します。
ちなみに、朝9時半ころに稲荷駅を出て、全部参拝して終わったのが15時半過ぎでした。
1.伏見稲荷大社の表参道
稲荷駅を出ると目の前には大きな伏見稲荷大社の第一鳥居が見えてきました。
表参道をまっすぐ歩いていきます。
この日も、伏見稲荷大社は外国からの多くの観光客と修学旅行生で込み合っていました。
2.熊野社・藤尾社・霊魂社
第一鳥居をくぐり歩いていくと、第二鳥居の手前の左側に伏見稲荷大社の末社が3つありました。
左から熊野社(くまのしゃ)・藤尾社(ふじおしゃ)・霊魂社(れいこんしゃ)。
■熊野社
御祭神 伊邪那美大神
平安末期に流行した熊野御幸において、上皇らが稲荷奉幣を行った際、立ち寄り拝礼されたと伝えられているそうです。
※熊野御幸とは、上皇・法皇・女院の熊野詣のこと
■藤尾社
御祭神 舎人親王
日本書紀を編集した舎人親王を祭る社です。
■霊魂社
瑞穂講社並びに講務本庁のの特別崇敬者等、伏見稲荷大社に係り深い物故者の御霊が合祀されている。
3.伏見稲荷大社の第二鳥居
4.伏見稲荷大社の楼門
伏見稲荷大社の第二鳥居をくぐると、目の前には楼門が!
楼門は伏見稲荷大社の正門です。
楼門は、1589年に豊臣秀吉によって建立されたと言われています。
秀吉の母大政所が病に伏した際に、秀吉は稲荷大神に祈願し、母が回復した際には1万石を寄付すると約束したと伝えられています。この願いが叶い、楼門が秀吉の寄進で建築されました。
この話の真実性に疑念が抱かれていましたが、昭和49年(1974)に解体修理を行った際に当時の秀吉の墨書きが発見され、この言い伝えは正しかったことが証明されました。
伏見稲荷大社の手水舎(ちょうずや)
楼門の手前の左に手水舎があります。
【手水の作法】
1,右手で柄杓をとり、水を汲み左手を清めます。
2,柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。
3,また右手に柄杓を持ち替えて、左手で水を受けて、口をすすぎます。
※柄杓に直接口を付けないようにしてください。
4,最後に柄杓を立てて、残った水で柄杓の柄を清めて、柄杓を元の位置に伏せておきます。
柄杓は全て撤去され、流れ落ちる水で心と手を清めて先に進みましょう!
伏見稲荷大社のお狐様
楼門の前には、左右にお狐様の像があります。キツネと言っても、このキツネは皆さんが御存知の山にいるキツネではありません。
このキツネは、五穀豊穣の神様「稲荷大神」の使者と言われています。
それは、キツネは、農作業が開始される春から収穫時期の秋にかけて、里に姿を見せ、収穫が終わる頃に山へ帰っていくため、まるで農耕を見守る守り神のように考えられていたためです。
さて、伏見稲荷大社のお狐様の口元を見ると、それぞれくわえているものが違うんです。
実は、このくわえている物にはそれぞれ意味があるようです。
稲穂:五穀豊穣
鍵(蔵の鍵):諸願成就
巻物:仏教の経典
宝珠:諸願成就
他にも、何もくわえず口を開けていたり、何もくわえず口を閉じているお狐様もいました。
頭の上に宝珠をのせた珍しいお狐様もいました。
皆さんも、ぜひ、いろんなお狐様を探してみてください!
伏見稲荷大社の随神(ずいじん)
楼門の左右には、稲荷大神(いなりおおかみ)をお守りする随神が安置されています。
左右とも弓と矢を持ち、剣を腰に帯びています。その昔、武装して高貴な人々の警護を担当した近衛府の舎人たちの姿を反映しており、彼らは「随身」と呼ばれていたそうです。この「随身」の概念が転じて、主神に仕えて守護する存在として「随神」となったのではないかと考えられているそうです。
お寺の仁王像みたいな感じでしょうか。
伏見稲荷大社の茅の輪(ちのわ)
6月30日に執り行われる大祓式(おおはらえしき)に先駆けて、茅の輪が設置されていました。
茅の輪をくぐって、厄除けを行います。
茅の輪は、イネ科の植物である茅(ちがや)を編んで作られています。
この茅の輪くぐりは日本神話に由来するようです。
太古の神々の時代に、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がいました。兄の蘇民将来はとても貧しく、逆に弟の巨旦将来はとても裕福な暮らしをしていました。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中、弟の巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、素盞嗚尊の身なりがみすぼらしかったので、冷たく断りました。素盞嗚尊は次に兄の蘇民将来の家を訪れました。蘇民将来は快く承諾し、宿と食事のもてなしをしました。
次の日の朝、素盞嗚尊は蘇民将来に宿のお礼として小さな茅の輪をを授け、「腰につけておれば、疫病から免れることができるであろう」と言いました。
それから数年後、疫病が流行った時に、弟の巨旦将来の家族は疫病で死に絶えましたが、兄の蘇民将来の家族は腰に付けた茅の輪のおかげで疫病から逃れ、子孫繁栄したと伝えられています。
5.伏見稲荷大社の外拝殿
天保11年(1840)に稲荷祭礼の五基の神輿を並べるために建て直され国の重要文化財に指定されている社殿です。
伏見稲荷大社の吊燈籠
外拝殿の軒下には「黄道十二宮」をあらわした吊燈籠があります。
黄道十二宮というのは、いわゆる十二星座のようなものらしいです。
皆さんもぜひ、自分の星座を探してくださいね!
6.東丸神社
伏見稲荷大社の内拝殿に行く前に少し寄り道して、東丸神社(あずままろじんじゃ)へ。
東丸神社は、伏見稲荷大社の外拝殿のすぐ横にあります。が、実は東丸神社と伏見稲荷大社は全く別の神社なので、ご注意ください。
東丸神社は、江戸時代の国学者である荷田東丸(かだあずまろ)を祀った神社で、学問の神様として信仰が厚いそうです。東丸神社のある場所は、荷田邸宅跡の一部だそうです。
荷田東丸は、8代将軍徳川吉宗に仕えていたそうです。赤穂浪士の討ち入りの際は、吉良邸の見取り図を作り、大高源吾に渡したり、12月14日に吉良邸でお茶会があることなどを探って、赤穂浪士を援助したと伝えられています。
としまいりの石
入り口付近に「としまいりの石」があります。本殿のところには竹棒が置かれており、その竹棒を自分の年齢の数だけ手に持ち、本殿と「としまいりの石」との間をまわります。本殿で祈願するたびに、持っている竹棒を一本ずつ箱に納めていきます。これによって心願成就のご利益を授かると言われています。
お百度参りと同じような感じですね。
東丸神社 社殿
東丸神社 授与所
東丸神社 御朱印
書き置きの御朱印で初穂料は300円です。
7.伏見稲荷大社の内拝殿
参拝者は、ここ内拝殿でお祈りします。
また、軒下の豪華な彫刻も必見です!
伏見稲荷大社の本殿前お狐様
8.伏見稲荷大社の本殿
伏見稲荷大社の内拝殿の奥には本殿があります。
応仁2年(1468)の兵火により、境内にあった殿舎堂塔の全てが焼失してしまいましたが、しばらくして、仮の殿舎が建てられたようです。そして、その後諸国から資金の援助を受け、ついに明応8年(1499)になって本格的な再建が行われたようです。
宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)の五柱の神が祀られている。
本殿裏にあるお山遥拝所
9.伏見稲荷大社の神楽殿
本殿の右側には能楽の金剛流宗家によって寄進された能楽殿があります。
現在は、神楽がこの舞台で奏されているそうです。
10.伏見稲荷大社の授与所
本殿の左側には授与所があります。
授与所の左側でおみくじやお守りなどが売られています。
願いが“通る”ようにとの願いを込めて奉納する「願掛け鳥居」という鳥居型の絵馬も1,000円でありました。この絵馬は、持ち帰ってもいいし、願いを込めて玉垣にかけてもいいそうです。
御朱印は、授与所の左端でもらえます。
御朱印
①鳥居
書き置きの御朱印で初穂料は500円です。
②青紅葉(6月限定)
書き置きの御朱印で初穂料は500円です。
③茅の輪くぐり(6月限定)
書き置きの御朱印で初穂料は1,000円です。
④鳥居と朝日(夏季限定)
書き置きの御朱印で初穂料は1,000円です。
11.伏見稲荷大社の権殿
本殿の左側の授与所の前をさらにまっすぐ歩いていくと目の前に権殿(ごんでん)があります。
権殿は、本殿を修理する際に、一時的に御神体を移す仮の社殿です。
現在の建物は、寛永12年(1635)に再興されたものです。
12.長者社・荷田社・五社相殿・両宮社
権殿の左にある鳥居をくぐり、階段を上ります。
ここの左側のお狐様は巻物をくわえていますね。
石段を上がると、すぐ左手に上末社が建ち並んでいます。
左から長者社(ちょうじゃしゃ)・荷田社(かだしゃ)・五社相殿(ごしゃあいどの)・両宮社(りょうぐうしゃ)の順でいます。
長者社(ちょうじゃしゃ)
荷田社(かだしゃ)
五社相殿(ごしゃあいどの)
両宮社(りょうぐうしゃ)
13.供物所・玉山稲荷社・神馬舎
まず、石段を上がった正面に、供物所があります。
供物所
この建物は、稲荷山に鎮まる神々へお供えをするためのものです。
正面中央格子戸の下部の開口部から、お供え物を差し入れるようになっているようです。
開口部の扉には鍵がかかってるのが見えますね。
供物所の右には、玉山稲荷社があります。
玉山稲荷社
玉山稲荷社の右には、神馬舎があります。
神馬舎
神社の神様への奉納馬は毛色で意味が異なり、白馬は祈晴、黒馬は祈雨を意味するそうです。
この神馬舎は1862年に建てられたものだそうです。
更にこの神馬舎の横の鳥居をくぐると、目の前には1938年に建てられた新しい神馬舎があります。
さらに左にある石段を上がっていきます。
この石段は江戸時代後期に整備されたそうです。
石段のふもとの右側のお狐様は何もくわえず微笑んでおられます。
石段を上りきると、左右の社の中には木製のお狐様が。
木製は珍しいですね。
14.奥宮・白狐社
石段を上って、右側が奥宮、左側が白狐社になります。
奥宮(おくみや)
奥宮では本殿と同じ稲荷大神を祀っています。その昔は「上御殿」と呼ばれており、他の境内社とは一段違った格式を持っています。
白狐社
稲荷大神の眷属である白狐を、境内で唯一祀っている社です。
元禄7年(1694)までは玉山稲荷社あたりに祀られていたそうです。
15.命婦参道・千本鳥居
ここから先が、いよいよ鳥居ゾーンになります。
奥宮に向かって右に大きな鳥居があります。
この鳥居は、令和2年3月に花王が創立130周年記念で奉納したもののようです。
この鳥居をくぐると左側に、命婦参道(みょうぶさんどう)と呼ばれる大きな鳥居群があらわれます。
命婦参道
とにかく、鳥居郡の中をどんどん進みます。途中、記念撮影をしている方も多いので、映え写真を撮りたい方は、人の少ない時間帯を狙った方がいいかもしれません。
上を見上げると電燈には伏見稲荷大社の御神紋の抱き稲が。
命婦参道の途中、左手に祭場への入り口もあります。
千本鳥居
命婦参道を少し歩くと、千本鳥居の入り口に出ます。
鳥居が二股に分かれますが、左右どちらを通っても奥社奉拝所につながっています。
ただ、千本鳥居は右側通行になります。
命婦参道の鳥居と違って、千本鳥居の鳥居は低くなっています。
16.奥社奉拝所
千本鳥居を抜けると、奥社奉拝所が見えます。この辺りは、通称「命婦谷(みょうぶだに)」と呼ばれる場所です。
奥社奉拝所
一般には「奥院」の名で知られており、お山を遥拝する所です。この社殿の背後にちょうど稲荷山三ケ峰が位置しています。
奥社奉拝所 手水鉢
奥社奉拝所に向かって左側に手水鉢があります。
奥社奉拝所 御朱印授与所
奥社奉拝所に向かって右側に御朱印の授与所があります。
奥社限定 御朱印
①書き置きの御朱印で初穂料は500円です。
②書き置きの御朱印で初穂料は300円です。
白狐絵馬(一願命婦絵馬)
書き置きの御朱印で初穂料は800円です。
絵馬の裏に願意・住所・氏名を記入して、奉納します。表の白狐の顔には、みんな思い思いの表情を書いていました。
おもかる石
奥社奉拝所の右奥にある、おもかる石は千本鳥居と並んで観光客に人気のスポットです。
まず、燈籠の前でお願いごとをして、石燈籠の空輪(頭)を持ち上げます。
空輪(頭)は、上に乗っかっている丸い部分の石のことです。
危ないので、必ず両手で持ちましょう!
空輪(頭)を持った時に、自分の予想より軽ければ願いが叶い、重たければ叶い難いと云われています。私も持ってみましたが、意外と重たかったです(笑)
遥拝所
おもかる石の左側には、遥拝所があります。
小さな鳥居がたくさん奉納されていますね。
さぁ、いよいよ奥社奉拝所の手水鉢の右の北へ伸びる参道が稲荷山の「お山巡り」コースの入り口になります。「根上がりの松」という案内が足元にあります。
この時点で、稲荷駅を出て1時間40分程度経っていました。まだまだ先は長いですね。
17.根上がりの松
鳥居の中を少し進むと、左側に根上がりの松の入り口が現れます。階段を上って右手に根上がりの松があります。
この根の股下をくぐると2つのご利益があるそうです。
①株の値が上がる。
「根上がりの松=値が上がりの待つ」と読みをかけているようです。
②腰やひざの痛みが治る。
松の股下をくぐるだけでなく、木の肌を撫でて、自分の痛いところを撫でてもいいようです。
18.伏見神宝神社
伏見神宝神社(ふしみかんだからじんじゃ)は、伏見稲荷大社とは全く別の神社ですが、「龍脈」が走っているとも言われるパワースポットです。
根上がりの松の入り口のすぐ反対側に伏見神宝神社へと続く道がありますので、稲荷山の登拝の際には、ぜひ立寄っていいただきたい神社です。
住所:〒612-0811 京都府京都市伏見区深草笹山町15番地
ここを上っていきます。足元が悪いので、スニーカーなど歩きやすい靴がいいですね。
途中、この道であってる?と不安になるような感じですが、とにかく進みます。
不安になりながらも、徒歩2分くらいで到着。
伏見神宝神社は竹林に囲まれていることから、国文学者である高崎正秀博士は「竹取物語の原郷」と言ったそうです。
伏見神宝神社 狛犬
狛犬は、「阿形(あぎょう)」と「吽形(うんぎょう)」で一対になっています。
阿形は口を閉じていて、吽形は口を開けています。その昔は、阿形の獅子と吽形の狛犬が設置されていたようですが、いつの頃からか狛犬と獅子の違いがなくなり、現在のような形になったようです。
阿は「物事の始まり」、吽は「物事の終わり」という意味があり、阿吽というのは「物事の始まりから終わりまで」を表していると言われています。
左の吽形の狛犬のように、子どもを連れている状態を「子取り」と呼びます。
右の阿形の狛犬のように、毬のようなものを抑えた状態を「玉取り」と呼びます。
余談ですが、お寺の仁王像も阿形と吽形が配置されていますね。一説では、仁王像が口の形で「阿吽」を表すのを狛犬は真似したとも。
伏見神宝神社 御祭神
主祭神の天照大御神(あまてらすおおかみ)、相殿の稲荷大明神(いなりだいみょうじん)です。
十種神宝
また、伏見神宝神社には十種神宝(とくさのかんだから)が奉安されていると言われています。
十種神宝とは、「先代旧事本紀」に登場する非常に強力な霊力を持った十種類の神の宝のこと、饒速日命(にぎはやひのみこと)が天磐船(あめのいわふね)で天から降りてくる際に、天神御祖(あまつかみみおや)から授けられたされています。
別名で天璽瑞宝十種(あまつしるしみずたからとくさ)とも言います。
十種神宝は以下の10種になります。
沖津鏡(おきつかがみ)
辺津鏡(へつかがみ)
八握剣(やつかのつるぎ)
生玉(いくたま)
足玉(たるたま)
死返玉(まかるかへしのたま)
道返玉(ちかへしのたま)
蛇比礼(へびのひれ)
蜂比礼(はちのひれ)
品々物之比礼(くさぐさのもののひれ)
「ひふみよ いむなや こと ふるべ ゆらゆらと ふるべ」という布瑠の言(ふるのこと)を唱えることで、十種神宝の霊力を呼び覚まし、死者をもよみがえらせることができると言われています。
伏見神宝神社 本殿
両脇には狛犬ならぬ狛龍が鎮座しており、右が天龍、左が地龍となっています。
伏見神宝神社 叶雛(かなえびな)
社務所窓口で300円払って、叶雛を受取り、内側に名前と願い事を書いて奉納します。
伏見神宝神社 御朱印授与所
鳥居をくぐって左側に御朱印の授与所があります。
伏見神宝神社 御朱印
書き置きの御朱印で初穂料は300円です。
伏見神宝神社をあとにし、来た道を戻ります。そして、また鳥居をくぐりながら参道を進みます。
しばらく…いや、結構歩くと、三叉路に出ますので、右折します。左折すると本殿に戻ってしまいますので、ご注意を。
三叉路を右折し、少し歩くと右側にトイレがあります。
トイレを済ませたら、さらに鳥居の回廊を進みます。すこし上りになっています。
19.熊鷹社・新池
熊鷹社(くまたかしゃ)のお塚
5分くらい歩くと、右側に無数のお塚が現れます。
稲荷山の山中にはあちこちにこういったお塚がたくさんあります。その数は、現在では1万基以上のお塚が存在するとか。
お塚というのは、稲荷大神に別名を付けて信仰する人たちが、その名前を石に刻んで山に奉納したものだそうです。お塚の雰囲気はお墓の様ですが、お墓ではなく拝所です。
時間があれば、参道から外れて、少しお塚を見るのもいいかもしれません。色んな名前が付けられているようです。
さて、お塚を抜け、階段を上がって左折したところに熊鷹社があります。
道は少し狭くなっています。
熊鷹社には参拝方法があります。
まず、道の左側にある竹屋でロウソクを購入します。
ロウソクは火打石でお清めしてくれます。
熊鷹社
次に、向かいの熊鷹社でロウソクをお供えします。
熊鷹社は、稲荷山の中でも強力なパワースポットとして知られており、熊鷹大神は勝負事に強い神様と言われています。
ロウソクの火が、何とも言えない雰囲気でした。
お供えが追わったら、来た道を戻ります。上がってきた階段も通り越して、ずっとまっすぐ歩いていくとお塚がたくさんあります。お塚群の突き当りを左折し進むと、難切り不動尊の横、新池と熊鷹社が見える場所に出ます。
そこで、拍手を2回打つと幸運を示す方角から、こだまが返って来ると言われています。
こだまが近くから返ってくると願いは早く叶い、遠くから返ってくると願いの成就は遅くなるそうです。
さて、また来た道を戻り、熊鷹社の前を通り過ぎ、更に奥へと進みます。
20.三ツ辻
三ツ辻まではずっと上りが続きます。
新しい鳥居が奉納されたようで、筆で名前を入れていました。
熊鷹社から、10分弱で三ツ辻に着きました。
三ツ辻を右折し、四ツ辻を目指します。
三ツ辻を右折すると、すぐに三玉亭がありますので、疲れた方はここで休憩を。
(この先にも四ツ辻までに瓢亭、三徳亭と休憩できるところはあります。)
まだまだ先は長いので、どんどん歩きます。
三徳社
三ツ辻から7~8分歩くと左側に、衣食住の神様である三徳大神が祀られている三徳社があります。
三徳社は、大漁大神も祀られており、漁業や市場関係の仕事をする方の参拝も多いとか。
三徳社 手水舎
三徳社の向かいには、三徳亭があり、ここで昼食をとるお客さんも多いようです。
さらに上っていきます。しばらく急な階段が続きます。
少し周りが開けてきましたね。四ツ辻まで、あと少しです。
21.四ツ辻
やっと、四ツ辻に到着しました。鳥居の回廊が続いたので、空が見えて開放感にひたれますね。
この四ツ辻には、俳優の西村和彦さんの実家の「にしむら亭」があります。
お山巡りは、右回りと左回りがあり、四ツ辻を起点にどちらに回ってもここに戻ってきます。
社務所で聞くと、1月5日の大山祭が左回りなので左回りをする人が多いけど、どちらでもいいですよという事でした。
22.田中社神蹟(荒神峰)
まず、四ツ辻に入り口がある田中社神蹟から参拝していきます。田中社神蹟の奥には、荒神峰見晴台や御幸奉拝所があります。位置関係は下記のような感じです。
田中社神蹟(荒神峰)は、荒神峰にある七神蹟の一つです。
四ツ辻にある鳥居が田中社神蹟への入り口になります。
田中社神蹟 手水舎
手水舎は四ツ辻にあるので、すぐに分かると思います。
田中社神蹟
奥に見えるのが田中社神蹟です。ご祭神は、権太夫大神です。大己貴神(おおなむちのかみ)、または大黒様とも呼ばれています。大己貴神は大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名でもあります。
権太夫大神は、縁組と商売繁昌のご利益がある福の神です。また、人気を得られるご加護もあることから、芸事や歌舞伎役者の奉納したお塚が点在しているようです。
田中社神蹟の後方のお塚の中をさらに奥へ奥へと進みます。迷子になりそうですね。
荒神峰見晴台
お塚を抜けると景観が開け、京都市内が一望できる荒神峰(こうじんみね)見晴台に出ます。
荒神峰見晴台からみた京都市内
23.御幸奉拝所
荒神峰見晴台を通り過ぎて、さらに奥へ歩きます。人気もほとんどなく、少し不安になりましたが、道があるので、大丈夫だろうと…。
御幸奉拝所
荒神峰見晴台から5分くらい歩くと、御幸奉拝所(みゆきほうはいしょ)があります。御幸奉拝所は昭和38年に整備された奉拝所です。磐座(いわくら)がたくさん祀られています。この辺りは平安時代から御幸辺(みゆきべ)と呼ばれており、昔はお山参拝の重要な経路だったようです。
写真を撮り忘れてしまいましたが、日本画の巨匠として知られる横山大観の筆塚もあるようなので、探してみてください。
さて、また来た道を歩いて四ツ辻に戻ります。
今回は、私は右回りで歩きました。
鳥居の横をずっと小川が流れています。少し参道から外れて、鳥居の外側の景色を見るのも面白いですよ。
大杉社
四ツ辻から3~4分歩くと大杉大神をお祀りする大杉社が見えてきます。
大杉社は大きな杉の切り株を御神木とした社です。建築・建材関係の方々の参拝が多いようです。
商売繁盛・金運のご利益があるそうです。
24.眼力社
大杉社から3~4分歩くと眼力大神と石宮大神をお祀りする眼力社(がんりきしゃ)が見えてきます。
眼力社 手水舎
逆立ちしたお狐様が口にくわえた青竹から水が流れ落ち、手水舎の吐水口になっています。頭の上には宝珠をのせていますね。ちなみに、このお狐様のくわえた青竹から出ているお水は湧き水だそうです。
眼力社は、眼の病気が良くなる、心眼・先見の明を授かるなどのご利益があります。
たくさんの小さな鳥居は奉納されていました。
25.御膳谷奉拝所
眼力社から5分ほど歩くと御膳谷奉拝所(ごぜんだにほうはいしょ)があります。
御膳谷奉拝所への階段
毎年1月5日に「大山祭 山上の儀」が斎行される場所です。
たくさんお塚があるので、迷いますね。
祈祷殿
奥村社
力松社
御膳谷奉拝所 御朱印授与所
御膳谷奉拝所 御朱印
「奉拝」ではなく「登拝」と書かれていますね。
①稲荷山 書き置きの御朱印で初穂料は500円です。
②御膳谷奉拝所 書き置きの御朱印で初穂料は300円です。
26.清滝
御膳谷奉拝所の先の道が二手に分かれています。(左)清滝、(右)山頂へとつながっています。
清滝への参道の脇には細いせせらぎがあり、途中他からも合流して流れていきます。この流れがこの先で滝になるようです。
清滝社 石鳥居
苔で覆われた鳥居や石碑が、独特の雰囲気を醸し出しています。
清滝
人けがないせいか、少し怖かったです。ここは明るいうちに行っておきたいですね。
さて、お山巡りの参道へ戻ります。行きは下りで楽でしたが、戻る時は結構上るので、少し足にきました。
27.薬力社
お山巡りの参道へ戻り、薬力社(やくりきしゃ)を目指します。
お狐様ではなく、狛犬が設置されていました。
薬力社
薬力大神が祀られており、薬効・薬害・健康・息災のご利益があるそうです。
薬力社には、多くのわらじが奉納されていました。これは「ねがいかけ草鞋」というらしく、奉納すると(藁でできた草鞋なので)「藁にもすがる思い」が成就すると言われているそうです。
石井社
薬力社の隣には石井大神が祀られた石井社があります。健康長寿、医学技術向上のご利益があります。
薬力の滝
石井社の隣にある「薬力の滝」は、稲荷山にいくつかある行場の中でも一番奥にある行場だそうです。
路地の奥に滝があり、滝の音だけが響きわたる静かな空間でした。
おせき社
写真を取り忘れてしましたが、薬力の滝の斜め前にあります。
おせき社は、おせき大神が祀られており、のど、咳、喘息などの病の治癒にご利益があるそうです。
「のどを守り、声が通るように」と昔は多くの歌舞伎役者が参拝したそうです。今でも声やのどを使う職業の方が多く参拝されるようです。
薬力亭
店先の役者さんの名前が入った暖簾が印象的でした。この暖簾は東映の京都撮影所から奉納されたそうです。錚々たる役者さんの名前が並んでいますね。
薬力亭にはご神水(こうずい)を使ったメニューがあります。
私は、ご神水で茹でたゆで玉子「薬力健康たまご」とご神水で淹れた「ご神水コーヒー」を頂きました!
28.御劔社
おせき社の手前を左折し、参道を進みます。長い階段が続きます。
左手に御劔社(みつるぎしゃ)が見えてきます。別名で長者社(ちょうじゃしゃ)とも呼ばれています。
御劔社 手水舎
御劔社 社殿
御劔社 焼刃の水
劔石(雷石)
春繁社
一ノ峰を目指し参道を進むと、階段途中の左側に春繁大神を祀った春繁社(はるしげしゃ)があります。
さぁ、春繁社を通り過ぎたら、どんどん進みます。山頂まであと少しです。長い上りが続きますが、頑張りましょう!
29.一ノ峰(上社神蹟)
やっと、頂上です!!
上社神蹟
末広大神 御神体
30.二ノ峰(中社神蹟)
31.間ノ峰(荷田社神蹟)
奴祢鳥居
荷田社神蹟の石鳥居は、奴祢鳥居(ぬねとりい)という珍しい型の鳥居です。奴祢鳥居は、額束(がくづか)の左右両側に合掌状の破風扠首束(さすつか)をはめ込んだ形をしています。日本では、ここ「荷田社神蹟」と同じ京都にある「錦天満宮」の2基しかないそうです。
32.三ノ峰(下社神蹟)
荷田社神蹟からさらに進むと、鳥居が途切れて視界が開け、右側に下社神蹟が見えてきます。
下社神蹟
下社神蹟 手水舎
下社神蹟を過ぎ、鳥居の回廊を下っていくと、四ツ辻が見えてきました。
さぁ、下山します。四ツ辻、三ツ辻を過ぎて、帰りは、裏参道を通ってみましょう。
33.玉姫社・白狐社・毎日稲荷社・広告稲荷社
玉姫社
玉姫大神が祀られています。
白狐社
白狐大神と口入(くちいれ)大神が祀られています。
毎日稲荷社
毎日新聞社が1907年(明治40年)に建てた社で、毎日稲荷大神を祀っています。
広告稲荷社
広告(ひろつげ)稲荷社も毎日稲荷社と同じく毎日新聞社が1907年(明治40年)に建てた社で、廣告稲荷大神が祀られています。
34.明竹稲荷宮・腰神不動神社
少し歩くと左側に階段があります。階段を降りたところが、明竹稲荷宮(ひろたけいなりのみや)・腰神不動神社(こしがみふどうじんじゃ)になります。
明竹稲荷宮・腰神不動神社 御朱印授与所
明竹稲荷宮・腰神不動神社 御朱印
書き置きの御朱印で初穂料は300円です。
参拝後のカフェ
Vermillion – cafe.(バーミリオン・カフェ)
〒612-0805
京都市伏見区深草開土口町5-31
このカフェ、実は薬力社前の茶店「薬力亭」が本店だそうです。
店内
とってもおしゃれ!
テラス席
奥のテラス席の目の前には、八島ヶ池です。木漏れ日を浴びながら、まったりできるのがいいですね。
宇治抹茶ガナッシュ
グルテンフリーで抹茶とホワイトチョコを使った冷たいケーキでした。食感は生チョコのような感じです。添えられたクリームの上には鳥居がついていて、見た目も可愛い!
伏見稲荷大社のお土産
お土産屋さんも沢山あるし、色んなお土産があるので迷いますが、私のおすすめは「総本家 いなりや」のきつねせんべい!
私が購入したのは、きつねせんべい(小面)3枚入り 480円(税込)です。
ちょっとしたお土産にもいいですね。
このきつねせんべいは、伏見稲荷大社 御鎮座1300年祭 直会御用達のお菓子だそうです。
総本家 いなりや
白味噌・胡麻・砂糖を小麦粉に混ぜ、店先で一枚づつ丁寧に手焼きされていました。
店舗情報
所在地:〒612-0806 京都市伏見区深草開土町2(伏見稲荷大社境内)
電話/FAX:075-641-1166
営業時間:8:30~17:30
定休日:木曜日(1日、祝日除く)
ホームページはこちら
お土産も買ったので、家路につきます。
お山巡りまでじっくりしようと思うと、1日時間があった方がいいですね。
少し駆け足で回って、私の場合は6時間ほどかかりました。
ご参考まで。
最後に伏見稲荷大社にピッタリの便利アイテムをご紹介!
今回の記事をご覧いただいてお分かりのように、伏見稲荷大社の御朱印は全て書き置きタイプでした^^
多くの御朱印をいただく伏見稲荷大社では御朱印をいただいて御朱印帳に挟んで参拝される方が多く気付いたら「御朱印が折れていた!」という残念なことになります・・・
そこでそのようなことににならないアイテム「書き置き御朱印専用シール」をご紹介します。
それがこちらの「書き置き御朱印専用シール」です!
書き置きタイプでも御朱印帳にサッと貼れて、きれいにコレクションできる画期的なシールです✨
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