こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
今回ご紹介するのは「上野東照宮」です。
2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」もいよいよ終わりに近づいてきました。
今までこの日宝綜合製本のご朱印帳ブログでも、徳川家康をお祀りする東照宮はいくつか取り上げきましたが、訪れてみたいのは、やはり四大東照宮!
四大東照宮とは東照大権現などとして徳川家康を祀る東照宮の中で、由緒などから鑑みて、主要な四つの東照宮の総称を指している。
前に四大東照宮の一つ「芝東照宮」へは訪れたことがあるがその後、四大東照宮へ伺う機会がなかったが今回、「上野東照宮」に伺うことができたので沢山の画像で分かりやすく紹介していきたいと思う。
前に伺ったことがある東照宮の記事は下記のボタンから飛ぶことができるので気になる方はどうぞ。
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目次
上野東照宮とは
見舞いのため駿府城にいた藤堂高虎と天海僧正は、危篤の家康公の病床に招かれ「三人一処に末永く魂鎮まるところを造ってほしい」と遺言された。そこで藤堂家の敷地であった上野の山に、寛永四年(1627年)に上野東照宮が造営された。
その後三代将軍・家光公によって現在の金色殿や唐門が建て替えられた。江戸から日光までお参りできない人々のため、日光東照宮のような豪華な社殿とした。この建て替えに際し、全国の大名たちから約250基の灯籠が奉納された。
金色殿などの豪華な建造物は、幕末の騒乱、関東大震災、第二次世界大戦における東京大空襲などでも崩壊を免れた。江戸時代初期から現代に至るまで数々の困難を乗り越え現存する姿に、家康公の強運を感じる人は多い。建造物は貴重な江戸初期の建築として国の重要文化財に指定されている。
東照宮とは徳川家康公(東照大権現)を神様としてお祀りする神社で、日光や久能山の他、全国に数多くある。東照宮は家光公が諸大名に造営を勧めたこともあり、全国に700社の東照宮が造られたらしい。しかし現存するのは130社となっているそう。
ご祭神:徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公
ご利益:出世、勝利 、健康長寿など
実際に上野東照宮を訪れて
JR上野駅で降り「公園改札」から出る。
上野東照宮は上野公園の中にある為、上野公園を目指して歩く。
伺った日はとても天気が良く、とても気持ち良く歩いて向かうことができた。
上野駅から出ると左に「東京文化会館」右に「国立西洋美術館」がある道を通りすぎ、上野公園の入り口に向って歩く。
すると上野動物園の入り口が見えてくるので手前を左に曲がって右手に参道がある。
【上野東照宮 大石鳥居】重要文化財
鳥居に額はないタイプの大鳥居で、とても重厚感がある立派な鳥居となっていた。また、寛永十年四月十七日に酒井忠世が奉納したことが刻まれていた。
気になり少し調べてみると、この大鳥居に使用されている石は、なんと岡山県(備前国)の御影石ということが分かり驚いた!
大石鳥居の前で一礼をしてくぐる。
【上野東照宮 石灯籠】
表参道の左右には多くの「石灯籠」が並んでいた。
この石灯籠は約280基あるそうで、1651年に諸大名より奉納されているので、奉納者の名前を見ながら参道を歩くもの楽しみの一つになる。
実際に石灯籠を見てみると、奉納者の名前に「真田伊豆守滋野朝臣信之」と刻まれているものが!
真田伊豆守滋野朝臣信之とは、真田信繁(幸村)の兄である真田信之のこと。
参道を進むと「神門」が見えてくる。
【上野東照宮 神門】
神門をくぐる際に見える額には「東照宮」と書かれている。
再び両脇にはたくさんの石灯籠が並んでいる。
おっとここで右手に五重塔が視界に飛び込んできた。
美しい!かっこいい!
柵があってこれ以上は五重塔に近づけない。
説明書きを読むと、もともとは東照宮の所有だった五重塔だが、明治時代に発令された神仏分離令のため、取り壊しの危機となった。その際、当時の宮司が機転を利かせ、寛永寺の所有物とすることで取り壊しは免れたそう。
そう、五重塔は仏教の建物なのだ。その後五重塔は東京都に寄付され、現在は動物園の敷地内にある。当時の宮司の機転により、今もなお美しい五重塔の姿を見ることができる。
「東照宮略記」を読む。鎮魂の地を造ってほしいという家康公の遺言により、藤堂高虎が自分の屋敷の敷地内に造営したとある。
さて、危篤の家康公が病床に呼んで遺言を伝えるほどの藤堂高虎とはいかなる人物か。もとは近江の土豪生まれだが、六尺二寸(約190cm)といわれる体格で武功を挙げ、主家を浅井長政から転々と変え、秀吉の弟秀長に仕えた時期には、中国攻め、賤ケ岳の戦い、朝鮮出兵でも武功を挙げている。しかし、秀吉の死去の前から家康公との親交を深めており、関ケ原では東軍に与して、石田三成と山中で戦ったとされている。
以降、家康公の忠臣となっている。また築城の名人ともいわれており、高虎の新型天守工法は江戸城にも採用されており、以降の天守建築の主流になっている。家康公歿後は、秀忠公に仕え、家光公からも絶大な信頼を得ており、井伊家とともに、藤堂家は代が変わろうとも幕末まで転封がなく、伊勢の国津藩の藩主を廃藩置県まで12代にわたり勤めている。徳川家からの信頼が厚い藤堂家なのだ。
境内図を発見。
青の点は石灯籠、
赤の点は銅灯籠だ。
こうして見ると灯籠の多さに驚く。
先に進み「手水舎」で手を浄める。
【上野東照宮 手水舎】
柄杓はなく直接手を清めるタイプとなっていた。心と手を清め先に進む。
手水舎近くにも銅製の灯籠がたくさんあった。
その一番手前の燈籠に「高虎」の字を見つけた。
これらも上野東照宮の社殿と一括して重要文化財に登録されている。
銅灯籠を見ながら先に進むと「狛犬」を発見。
【上野東照宮 狛犬】
こちらの狛犬もじっくりご覧いただきたい。
実はこの狛犬は三大石工の一人とされた「井亀泉」酒井八右衛門の作で、筋骨隆々の力強さが特徴となっている。
筋肉ムキムキだ。
少し先に進むと「唐門」がある。
【上野東照宮 唐門】 重要文化財
唐門は1651年(慶安四年)に建てられ、正式名称は唐破風造り四脚門(からはふづくりよつあしもん)という。
柱内外の四額面には左甚五郎(ひだりじんごろう)作の昇り龍・降り龍の彫刻があり、偉大な人ほど頭を垂れるということから、頭が下を向いている方が昇り龍と呼ばれている。
また、上部の錦鶏鳥・銀鶏鳥の透彫(すかしぼり)も圧倒される美しさとなっていたので是非ともご覧いただきたい門となっていた。
参拝を行い、先に進む。
さらに唐門の横には特別な「銅灯籠」が並ぶ。
【上野東照宮 御三家灯籠】 重要文化財
唐門の入り口両側には、3基ずつ合計6基の大きな銅灯籠が並んでいた。
この銅灯籠は、家康公26回忌である慶安4年(1651年)に奉納された。
尾張・紀伊・水戸の「徳川御三家」より2基ずつ奉納されたもので、すべて重要文化財に指定されている。
これより先は拝観料500円を唐門向かって左手にある「お札授与所」にお納めして、中を拝観させていただく。
透塀(すきべい)の内側で社殿を間近に見ることができる。
「栄誉権現社」「御神木」「金色殿(社殿)」も拝観の敷地内となっている。どれも見どころがあるので、500円払ってでも観てもらいたい内容となっている。
また、2022年4月にリニューアルされた御守御札授与は、とてもお洒落なデザインとなっていた。先に進むと素敵なデザインの「静心所」がある。
【上野東照宮 静心所と御神木】
「静心所(せいしんじょ)」は、社殿に入る前の気持ちを整えるための場所として造られている。
御神木は樹齢600年を超え、上野東照宮創建以前からのものとされる。こんな私でも心が落ち着く。
また幹の周囲は8m以上ととても太く、上野公園一の大きさとなっている。
本殿のまわりは「透塀」と呼ばれる囲いがある。
【上野東照宮 透塀】 重要文化財
「透塀」と呼ばれている理由は、向こう側が透けて見えるため。
社殿の東西南北を「透塀」で囲んでおり、上段には野山の生き物と植物、下段には海川の生き物が内と外に250枚以上彫られている。
この兎の彫刻は下段にあり、波と共に彫られている。兎は野山に生息する生き物だ。そのため本来は上段にあるべきだが、あえてこうなっている理由がある。
波と兎は江戸時代において縁起の良い組み合わせとして用いられる図柄だったそうだ。波は火除けの守り、兎は子孫繁栄・豊穣の象徴。縁起の良い図柄として広まり、衣服や調度品といったさまざまなものに用いられた。
また、同じ動物でも一つ一つ違う形となっているので、透塀を見ながら一周するのも楽しい。
【栄誉権現社】
塀の中に入る前に栄誉権現社の御狸様を参拝。たぬきは「他を抜く」強運をもたらすのだ。
栄誉権現は四国八百八狸の総帥。奉献された大奥で暴れ追放後、大名・旗本諸家を潰し、大正年間にここへ奉献された悪業狸だそうだ。
毎年、多くの受験生が合格祈願のお参りをしているそう。
透塀の中に入ると・・・すごい!
総金箔に彫刻も見事!!!
社殿は、拝殿と本殿を石の間と呼ばれる幣殿を介して一体化した、権現造りとなってる。
社殿と透塀の美しさに圧倒されながら先を進むと「唐門の内側」が見えてきた。
【上野東照宮 唐門(内側)】 重要文化財
唐門を内側から撮影し、金色の「社殿」を観る。
【上野東照宮 金色殿(社殿)】 重要文化財
やはり圧倒的な美しさ!!!
金色殿(社殿)正面に金箔が使用され、まさに金色殿と呼ばれるのに相応しい社殿となっていた。
金色殿(社殿)は1627年に創建され、1651年に3代将軍・徳川家光公により、大規模な造営替えを実施し、金箔が贅沢にあしらわれ「金色殿」とも呼ばれるようになった。
見上げると鷹や鳳凰、阿吽の獅子などの彫刻が鮮やかに施されている。
上野東照宮には徳川家康(東照大権現)とともに、8代将軍徳川吉宗、15代将軍徳川慶喜が御祭神として祀られている。
上野東照宮の参拝を終え大石鳥居を出たところに「昔ながらのお食事処」があった。
ラーメン500円にすごいそそられたが、ガマンして上野東照宮をあとにする。
動物園の前の広場では上野公園150周年のイベントが行われていて、多くの家族連れが天気のいい土曜日を楽しんでいた。
コロナが明けたことを嬉しく感じる。
では、目的の一つ上野東照宮の御朱印を紹介する。
上野東照宮の御朱印
御朱印は授与所にていただくことができる。授与所は拝観の受付、入口横だ。
御朱印は書き置きのみ。
限定の見開き御朱印や栄誉権現のかわいい他抜御朱印もあったが、今回はオーソドックスな御朱印500円をいただく。
いただいた御朱印で唐門前で撮影。
真ん中の御朱印には「東照神君、天海僧正、藤堂高虎」と書かれている。
やはり上野東照宮を語る上で欠かせない存在なのだ。神仏分離令より前はこの三人がご祭神だった。現在は家康公、吉宗公、慶喜公が祀られている。この御朱印は神仏分離令より前から使われていたものを現在も使い続けているとのこと。
右下の花はダリアだろうか?
参拝した時期には「上野東照宮ぼたん苑」にてダリアが見頃であった。
右下の押印は季節によって変わるそうだ。
上野東照宮のアクセスと基本情報
【上野東照宮の所在地】
〒110-0007
東京都台東区上野公園 9-88
【上野東照宮の電話番号】
【参拝時間】無料
10月~2月 9:00~16:30
3月~9月 9:00~17:30
【御朱印・御守御札授与】
10月~2月 9:30~16:00
3月~9月 9:30~17:00
【拝観時間】
10月~2月 9:30~16:00
3月~9月 9:30~17:00
【拝観料】
大人(中学生以上)¥500
小学生¥200
最後に上野東照宮にぴったりの御朱印帳をご紹介
上野東照宮にぴったりの御朱印帳を紹介します。
透堀の彫刻で登場した「波にうさぎ」柄の御朱印帳です。
さらに!
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