こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
今回ご紹介するのは兵庫県神戸市にある「湊川神社」です。
湊川神社に祀られている武将・楠木正成(くすのきまさしげ)公は「楠公(なんこう)さん」として人々に親しまれています。
今回は楠木正成公の功績を紹介しつつ、湊川神社を沢山の画像を使って詳しく解説します!
目次
楠木正成とは
楠木正成公は後醍醐天皇の命を受けて、鎌倉幕府の勢力や新たに武家の政権を立てようとする足利尊氏と戦った武将です。
延元元年(1336年)に、湊川の地での足利軍との戦(湊川の戦い)で敗れました。その後地元の人々によって、この地に葬られていた正成公のお墓は大切に守られてきました。江戸時代に入り、正成公を非常に崇敬された徳川光圀公によって、立派なお墓が建立されました。
このお墓の建立後は正成公を慕い、その精神を拠り所とするため、多くの人々が参詣し、特に幕末には吉田松陰や坂本龍馬など、志士達が訪れました。
湊川神社との関係
楠木正成公(大楠公)は湊川神社のご祭神です。さらに楠木正行(小楠公)、湊川の戦で殉節された楠木正季以下一族16柱ならびに菊池武吉が配祀されています。摂社の甘南備神社には大楠公夫人が祀られています。
明治元年に明治天皇が大楠公の忠義を後世に伝えるため、この地に神社創祀の御沙汰を下されました。明治5年に創建された湊川神社は、初めての別格官幣社となりました。
楠木正成公が殉節されたのは延元元年5月25日。このため5月は「楠公まつり」が、新暦に換算した7月12日は例祭が行なわれる。約5年に一度、楠公祭では「楠公武者行列」が巡行され、神戸の夏の風物詩とされている。
ご利益は開運招福、厄除、家内安全、交通安全、夫婦良縁、情報業・流通業繁栄、学業成就、商売繁盛など。
実際に湊川神社を訪ねて
今回は神戸出張のタイミングで湊川神社を参拝してきた。
三宮から阪急電車に乗り、一番最寄り駅の阪急電車の「高速神戸駅」で降りる。
ちなみにJR神戸駅からも湊川神社へ行くことはできるので、行かれる方はご自身の予定で好きな駅から伺ってみてください。
出口に「湊川神社(50m)」と書いてあった。
「楠公前正面出口」の案内に従い、階段を上がると、
目の前左に湊川神社の表神門があった。ホントに正面だ。
【湊川神社の表神門】
湊川神社の表神門前で一礼をしてくぐる。
こちらの立派な表神門は昭和17年建設された門で、屋根が扁額を挟むようにありとても特徴的な形をしていた。
今日は1月9日、仕事始めの初詣でだろうか、ビジネスマンの団体が参道を歩いていた。
ちなみに湊川神社は除災招福・開運厄除・家内安全・流通業繁栄・夫婦円満などご利益があり、三が日には、なんと100万人以上が全国から参拝に訪れるとても有名な神社となっている。
表神門を潜ってすぐに案内の看板を発見、目を向けると「楠本稲荷神社、神能殿、・・・」と書かれていたが、まずは本殿に向かう。
が、その前に、左に「大楠公御一代記」なる絵物語を読む。ふむふむ・・・。
さっき駅の出口にあった「楠公」とは、言わずもがなの楠木正成公なのだ。
そして「大楠公」とは正成公で、「小楠公」とは正成公の息子、楠木正行(まさつら)公のことだ。1991年に放送されたNHK大河ドラマ「太平記」では、楠木正成は武田鉄也さんが演じていた。ドラマでは真田広之さん演じる足利尊氏が主人公だったが、この時代はなかなか複雑だ。
後醍醐天皇による鎌倉幕府倒幕後の建武の新政はわずか2年あまり。ともに鎌倉幕府倒幕を戦った尊氏が公家中心の新政に不満を持ち、後醍醐天皇側の楠木正成らとの戦いになる。
正成は後醍醐天皇の出会い以降一貫して天皇を助ける戦いをしている。そしてこの地湊川の合戦で命を落とした。その後、尊氏は新たに光明天皇を擁立して「北朝」とした。南北朝時代だ。正成は忠臣であり、合戦のヒーローだった。
江戸時代に入り、水戸光圀公が正成公を称えこの地にお墓を建てている。明治以降、「大楠公」と称され、この地では尊敬の念を持って親しまれている。
【湊川神社の大鳥居】
もともとの大鳥居は平成7年の阪神淡路大震災で倒壊してしまったとのこと。立て直された大鳥居は石製にみえて実はステンレス製の耐震構造を施されていて、さらには、笠木の部分に祈願文と100年後の氏子崇敬者へ向けたタイムカプセルが納められていると聞き、実は歴史と未来が繋がる神秘的な大鳥居であることに驚いた。
その大鳥居の隣に石で造られた狛犬を発見。
【湊川神社の狛犬】
台座が大きくしっかりとした狛犬。
大鳥居の前で一礼し、本殿に参拝に向かう。
【湊川神社の参道の木々】
【湊川神社の手水舎】
湊川神社の手水舎は「白」がとても印象的な造りとなていた。しっかりと心と手を清めて先に進む。
すると本殿手前に狛犬を発見!
本殿の手前の狛犬は「備前焼」だった。
【湊川神社の備前焼狛犬】
実は湊川神社には「石」「備前焼」「青銅」「金色」と様々な狛犬が鎮座する珍しい神社でもある。
この備前焼の狛犬は明治~昭和の名工森 良明の作とのことで、写真では小さく見えるかもしれないがとても大きな狛犬で神社創建の直後より鎮座し神戸大空襲、阪神淡路大震災でも無傷であったのは奇跡と言われている。
そして、本殿すぐ手前には「青銅製の狛犬」を発見!!!
【湊川神社の青銅製狛犬】
この青銅製の狛犬は昭和27年奉納された山崎朝雲の作で、西洋的な写実を導入した作品の特徴が表われた狛犬となっていた。
【湊川神社の本殿社殿】
昭和20年の神戸大空襲で焼失後、昭和27年に復興新築されたもので、鉄筋コンクリート造となっている。
本殿には3つの扉があり、それぞれ祀られています。
・中央の御扉の奥には主神の正成公
・向かって右には正成公夫人
・向かって左には御子の正行公と正成公御弟の正季卿以下御一族十六柱並びに菊池武吉卿が
お祀りされている。
さらに、必ずご覧いただきたいのが「天井」だ。
本殿天井に描かれた龍がとても見事。福田眉仙作の「大青龍」だ。
天井の絵は全国の著名な画家によって奉納されたものだ。参拝時はお見逃しなく。
ここで注意!!!
「金色」の狛犬が鎮座しているのは本殿奥!一般的な参拝時では見えづらい所に鎮座しているので目がと良い方であればお分かりになると思います!
気になる方は是非!
湊川神社本殿の参拝が終わり境内をまわる。
本殿の右側にあるのは菊水天満神社だ。
【湊川神社末社 菊水天満神社】
学問の神様・菅原道真公が祀られている。ご利益は学業成就・合格・文芸上達。
明治9年に創建され、その後大正11年に末社となる。
受験に挑む学生さんやそのご家族と思われる参拝者多数。
【湊川神社 殉節地 国史跡・楠木正成公戦没地】
本殿左奥には正成戦没地があったが、中に入ることはできない。
湊川の戦で楠木正成公とその一族、73人の一族郎党が2列に並び、念仏十編を唱え一斉に腹を切り、正成公と正季卿は、「七生滅賊」を誓い合い、刺し交えて、その壮烈無双な生涯を閉じられた湊川の戦で最期を迎えた場所だ。
大隈重信、江藤新平、大木喬任がそれぞれが一対づつ奉納した大燈籠や、初代兵庫県知事であり湊川神社の創建に深く寄与した伊藤博文が奉納した一対の燈籠がある。
参道を戻り、表神門の奥にある楠本稲荷神社に向かう。
【湊川神社末社 楠本稲荷神社】
ご祭神は倉稲魂命・猿田彦命・大宮女命。ご利益は商売繁盛・五穀豊穣。
徳川光圀公が楠木正成公の墓碑建立よりさらに前からこの地に鎮座しているとされる。
連なっている赤い鳥居を進み、楠本稲荷神社に足を入れるとビックリ!
天井から無数の赤い提灯が不思議な空間を創り出している。これは一見に値する。
フォトジェニックな空間だ。ぜひ参拝あれ。
最後に、大楠公の墓地と水戸光圀公の銅像にお参り。
【湊川神社 嗚呼忠臣楠子之墓 史跡・楠木正成公墓碑】
地元の人々によってひっそりとこの地に祀られていた楠木正成公のお墓。
その存在を明らかにしたのは豊臣秀吉の太閤検地であった。その後、楠木正成公を崇敬した徳川光圀公(水戸黄門)によって墓碑が建立された。
墓碑建立にあたりこの地に派遣されたのが佐々介三郎宗淳(助さん)である。表面の文字「嗚呼忠臣楠子之墓」は光圀公が自ら書いた文字とされる。
【湊川神社 徳川光圀公銅像】
墓所の横には光圀公の銅像がある。昭和30年に完成した平櫛田中の作である。
神戸では、団体の名前に「〇楠会」という名前をつけていることがある。それはこの地の英雄である楠木正成公を尊敬し、慕っていることのあらわれだ。
では、最後に目的の湊川神社の御朱印をいただきに向かう。御朱印をいただけるのは社務所とのこと。
湊川神社の御朱印
ご朱印を拝受しにいく。社務所の中だ。
湊川神社でいただける御朱印は6種類。
今回は、湊川神社と楠本稲荷神社の御朱印を選ぶ。(各500円)
申込用紙に記入してお願いする。
どちらも直書きだ。
【湊川神社の御朱印】
朱印は楠木家の家紋である「菊水紋」だ。
【楠本稲荷神社の御朱印】
こちらの朱印は、祈ると欲しいものを望むまま出せるとされる“如意宝珠”の上と左右から炎が燃え上がる様を文様化した火焔宝珠文様。
以上が湊川神社の紹介になります。
三宮からも近くとtめおアクセスが良いので神戸に訪れた際がぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
湊川神社のアクセスと基本情報
【湊川神社の所在地】
〒650-0015
兵庫県神戸市中央区多聞通3-1-1
【湊川神社の電話番号】
【湊川神社へ電車でのアクセス】
・阪急・阪神・山陽電車「高速神戸駅」より下車すぐ
・JR神戸線「神戸駅」より徒歩にて約3分
・市営地下鉄 山手線「大倉山駅」より徒歩にて約5分
・市営地下鉄 海岸線「ハーバーランド駅」より徒歩にて約5分
最後に湊川神社にぴったりの御朱印帳をご紹介
本殿天井絵の「大青龍」から、龍柄の御朱印帳をご紹介します。
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