こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
前回の金沢城から続いて今回も舞台は金沢です。
今回は金沢城から歩いてすぐ!
前田利家公、正室お松の方がご祭神として祀られている「尾山神社」をご紹介します。
尾山神社は特に「特徴的な神門」と「楽器の庭と呼ばれている庭園」が有名で、多くの方が訪れるスポットとなっています。また、狛犬も特徴的な姿をしているので狛犬好きの方にもお楽しみいただける神社となっています。
そんな尾山神社の見どころと御朱印を今回も沢山の画像で分かりやすく紹介しています。
金沢城に行くなら前田家と縁がある尾山神社もぜひご覧ください!
目次
尾山神社のアクセスと基本情報
【尾山神社の所在地】
〒920-0918 石川県金沢市尾山町11-1
【尾山神社の電話番号】
【尾山神社のお祓い時間】
9:30〜15:30
【尾山神社の授与所・御朱印受付時間】
9:00~17:00
【尾山神社へ電車でのアクセス】
金沢駅で下車していただきタクシーで5分程、歩いて30分程です。
【尾山神社へバスでのアクセス】
北鉄バス南町・尾山神社下車していただき徒歩3分程です。
【尾山神社へ車でのアクセス】
高速金沢東インターより20分、高速金沢西インターより30分程です。
【尾山神社の駐車場】
尾山神社は参拝者用の無料駐車場が10台ほどあります。
尾山神社のご由緒
【ご祭神】
前田利家公 お松の方
前田利家公は、文武兼備の名将として名高く、多くの人々より敬い慕われていました。
利家公亡き後、二代利長公は利家公を仰ぎ祀ろうとしました。しかし、徳川幕府の許可もなく公然と神社を創建することはできませんでした。
そこで利長公は物部八幡宮・榊葉神明宮を遷座する名目で卯辰山麓に社殿を建立し、そこに利家公を合祀しました。社殿は卯辰八幡宮と称されました。廃藩置県後も旧加賀藩士たちによって祭祀が継続され、明治6年(1873年)金沢城の出城である旧金谷御殿の跡地に社殿を新築遷座されました。
尾山神社と改称され、郷社に列せられます。明治35年には別格官幣社に列せられました。また、平成10年には正室であるお松の方も合祀されました。
実際に尾山神社を訪ねて
金沢城の鼠多門橋(ねずみたもんばし)から尾山神社に向かう。
【金沢城の鼠多門橋】
鼠多門橋からお堀通りを渡り尾山神社の境内に入る。
このルートは尾山神社の裏手になるので尾山神社の正面に向かう。
【尾山神社の正面】
尾山神社の正面に立ち、鳥居を見上げると、鳥居の向こうにある「神門」に驚く。
尾山神社は加賀藩祖前田利家公を祀る神社として明治6年に創建され、この神門は明治8年に作られた高さ約25mの3層建て。
神社としてはそんなに古くはないが、前田利家公に対する敬慕の想いは、二代藩主利長公の卯辰八幡宮建立からずっと続いている。その想いは廃藩後も加賀藩士等が継承し続けていたのだ。
【尾山神社の正面鳥居】
神門がかなりインパクトが強い為、見逃されることが多いと思うが、こちらの鳥居もとても大きく石で造られた立派な鳥居となっている。
【尾山神社の正面鳥居の扁額】
扁額も石で造られ、扁額には「尾山神社」の文字が刻まれていた。
石鳥居を潜ると、尾山神社の見どころの1つ「神門」が見える。
【尾山神社の神門】国指定重要文化財
神門の説明書きには、当時前例のない和漢洋折衷の三様式を混用した異色の門で、伝統を踏襲せず、堅固な門を目指したと書いてある。
三層目の四方にはめられている四面五彩のステンドグラス(ギヤマン)は特に目を引く。
傾奇者(かぶきもの)と言われた利家公を偲んでいるのかもしれない。かつてはここに灯をともして日本海を航行する船の灯台の役目をしていたそうだ。
兼六園に並んで金沢のシンボルとして親しまれている。
1層目は石造に見えるが、実は木の骨組みの煉瓦造りで表面に戸室石(とむろいし)という金沢地方の石を貼り付けており、とても珍しい方法で造られている。
2層目と3層目は木造漆喰塗りとなっている。
1階に設置されている門には前田家の家紋「加賀梅鉢」がある。
一礼をして神門をくぐる。
するとすぐ右手に「手水舎」があった。
【尾山神社の手水舎】
最近では珍しく柄杓が置かれていた。手と心を浄める。
振り返って神門を裏側から見る。
避雷針が天を突くようだ。
ちなみに避雷針は現存する日本最古のものとされていたが、新たな資料によって日本の避雷針第1号は富山県の富岡製糸場にある避雷針が日本最古のものと判明したそうだ。
ちなみに、石川県は雷日数が全国1位になるくらい雷が多い町なので、避雷針が設置されているのはとても合理的でもある。
先に進むとすぐに「狛犬」がある。
【尾山神社の狛犬】
様々な神社やお寺を巡ってきたが尾山神社の狛犬もとても珍しい形をしている。
一言で言うと「スタイリッシュ」な狛犬だ。
最もポピュラーな狛犬は下記の写真のような狛犬で、尾山神社の狛犬と比べるとその差は明らか。
一般的な狛犬
尾山神社の狛犬
尾山神社の狛犬は足がすらっと長く、お腹もシュッと凹んでいた。尾山神社に訪れた際は是非ともこの狛犬にも注目してご覧いただきたい。
狛犬の先に目を向けると立派な「拝殿」がある。
【尾山神社の拝殿】
写真からも大きさがイメージできるように、とても大きな拝殿となっている。
屋根は、中央上部に三角の千鳥破風、下部にカーブ状の唐破風の二重破風となっていた。また、全面に敷かれた瓦は黒く、重厚感(迫力)ある屋根となっている。
梅の木のとなりには、ガラス張りの新しい授与所があったが、夕方の時間は閉まっていた。
【尾山神社の利家公像】
前田利家公の母衣(ほろ)を背に馬に乗った像があった。
母衣を背にした戦国武将の像は珍しいのではなかろうか?
母衣とは、流れ矢を防ぐために鎧の背中にかける布のこと。その後、風に膨らんだ形を示すために骨組みを入れるようになった。これを母衣と呼ぶ。
戦国時代、騎馬武者は母衣を背に戦場で連絡役をつとめていた。このことから母衣衆と呼ばれ、織田信長公に仕えていた青年時代の利家は、赤母衣衆として戦場を駆けていた。戦場においては味方を導く役目もあり、同時に敵の目にもつきやすく危険な役割であった。
像の利家は右手に槍を握っている。利家は槍の名手で「槍の又左」の異名で恐れられていた。
金沢城に来たときからずっとNHKの大河ドラマ「利家とまつ」(2002年放映)を思い出していた。
唐沢寿明さん演じる利家は男気がありかっこよかったし、松嶋菜々子さん演じるお松の方は気っ風がよかった。
「私におまかせくださいませ!」という決めゼリフは今でも耳に残っている。
利家公の像の隣には「お松の方の像」があった。
【尾山神社のお松の方の像】
お松の方は、賤ケ岳の戦いで柴田勝家に従いた利家と秀吉の間をとりもっているし、まだ1歳だった自分の娘豪姫を、子どものいなかった秀吉・おね夫婦の養女としている。
おねとの信頼関係があればこそだろう。
家康から前田家に疑いをかけられたときには、自ら人質として江戸に行って14年を過ごしている。加賀百万石の礎を築いたのは、お松の方による功績も大きく、説明書きには加賀百万石の母と敬われたと書かれている。
利家公の像の向こうには、きれいな日本庭園があった。
【尾山神社の庭園(旧金谷御殿庭園)】石川県指定名勝
尾山神社が建立される以前、この地には加賀藩主別邸・金谷御殿があった。
【尾山神社の庭園(笙島)】
現在の庭園は江戸末期から神社創立の間に作庭されたとされ、藩政期に加賀藩前田家が築いた最後のものと言える。
庭園の造形には雅楽の楽器や装飾が用いられている。
かつては辰巳用水の水が流れていた。現在は、当時の水路が断絶したので、井戸を堀り地下水を池に流している。
【尾山神社の庭園(図月橋:琴橋)】
図月橋は、上面を凝灰岩の板石敷きとし、側面は櫓・土蔵などの壁に用いられる腰瓦が組み込まれている。灯籠の傘に生した苔、琴をモチーフにしたといわれる橋の上に生した苔は美しい。
尾山神社の御朱印
庭園を歩いて、尾山神社の拝殿のとなりの社務所に御朱印をいただきに向かう。
御朱印書き置きのみの対応で2種類あった。
今回は通常の御朱印をお願いする。(500円)
また、鎮座百五十年記念御朱印も1500円でいただくことができる。
【尾山神社の社務所】
【尾山神社の2種類の御朱印】
【尾山神社で今回いただいた御朱印】
御朱印の右端には蝶のデザイン。
蝶の羽にはさりげなく加賀前田家の家紋である「梅鉢紋」があしらわれていておしゃれだ。
また、弥生と書かれているから三月限定の御朱印でもある。だから春らしく蝶なのだ。
尾山神社では月ごとに異なるデザインの御朱印をいただける。
毎月通って12ヶ月分集めてみたくなる。
【尾山神社の鎮座150年記念写真スポット】
明治6年(1873年)に創建された尾山神社は去年2023年で鎮座150年を迎えている。切り絵風なフォトスポットがこれまたおしゃれだ。
金沢城、そして尾山神社。金沢の発展と、人々に愛され続ける前田家の存在を体感できる時間となった。
最後に尾山神社にぴったりの御朱印帳をご紹介
今回は加賀藩前田家の家紋に梅が用いられていることから、梅柄の御朱印帳をご紹介します!
ちなみに前田家の家紋がなぜ梅なのかというと、前田家のルーツが菅原道真公にあり、道真公が梅とゆかりのある方だったからと伝わっています。
《満開梅柄》
最後に
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