こんにちは!
オリジナル御朱印帳の製作、様々なお洒落ご朱印帳、お城印帳を販売している 、日宝綜合製本の福富です(^_^)✧
現在、滋賀と京都の有名な神社仏閣を連続してご紹介しています!
ここまでのシリーズとして、紫式部が『源氏物語』の着想を得たという石山寺、そこで開催されている「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」と「恋するもののあはれ展」、紫式部の父が僧侶となった三井寺、そして紫式部が生まれ育った邸宅跡にある廬山寺、京都のシンボル東寺、国宝になっている石清水八幡宮、京都でも有数の大規模な禅宗寺院である大徳寺、明智光秀による本能寺の変でも有名な本能寺、全国二千社を数える水神の総本宮である貴船神社、豊臣秀吉と正室・ねねにゆかりの深い高台寺、そして浄土教の先駆者として名高い空也上人が開いた六波羅蜜寺をご紹介してきました。
第12回目となる今回は、「源光庵」の見どころとその御朱印についてご紹介させていただきます!
目次
源光庵のアクセスと基本情報
【源光庵の所在地】
〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
【源光庵の電話番号】
【源光庵の拝観時間】
9:00~17:00(16:30受付終了)
※お寺の行事のある時には終日または臨時に拝観を中止することがあります。詳しくはホームページをご確認ください。
【源光庵の拝観料】
大人400円(11月の紅葉時期は500円)、子ども200円
【源光庵へ電車・バスでのアクセス】
・地下鉄烏丸線・北大路駅から市バスの「北1号系統玄琢行き」に乗車、「鷹峯源光庵前」バス停で下車し徒歩すぐ
・地下鉄烏丸線・四条大宮駅、もしくはJR京都駅から市バスの「6号系統玄琢行き」に乗車、「鷹峯源光庵前」バス停で下車し徒歩すぐ
【源光庵の駐車場】
敷地内に普通車約15台ほど駐車可能 ※11月は利用不可の場合あり。
駐車料金は無料
源光庵のご由緒
源光庵は正式には「鷹峰山寶樹林源光庵」という寺院です。約670年前の貞和2年(1346年)、臨済宗大本山大徳寺二代徹翁国師によって開創されました。元禄7年(1694年)には大乗寺27代卍山禅師が開山し、曹洞宗となりました。
本堂には釈迦牟尼仏と霊芝観音が安置されています。本堂の天井は伏見城の遺構であり「血天井」と呼ばれています。また「悟りの窓」という丸窓、「迷いの窓」という角窓があることでも広く知られており、窓から見える紅葉も合わせて有名です。秋には多くの参拝者が訪れています。
実際に源光庵を訪れて
源光庵には普通車15台ほどを停められる無料駐車場があります。
今回訪れた際には普通に駐車することができましたが、秋の紅葉をはじめとする観光シーズンには満車である確率が高いため、電車・バスの公共交通機関で参拝がおすすめです。
電車の最寄り駅は地下鉄烏丸線の「北大路駅」ですが徒歩だと少し遠いので、バスに乗って「鷹峯源光庵前」で下車しましょう。バス停から源光庵までは直進20mほどしか離れていないので迷うこともありません!
源光庵の参道口は鷹峯交差点から歩いてすぐ。石標が目印です。
入口から京都らしいお寺の趣があふれていて、少し緊張してしまいますね(笑)
参道脇には石標とともに説明板も建てられており、源光庵の歴史や、臨済宗から曹洞宗へ改宗に至った経緯などについて書かれています。
見識を深めたらさっそく境内へと入っていきましょう。
源光庵を訪れてまず最初に出迎えてくれるのが「総門」。
【薬医門(総門)】
「薬医門」とも呼ばれており、卍山禅師の三百回忌である2014年に建立された門です。
初めは卍山禅師の開山から創建され、百回忌に再建されたこともありましたが、以降二百年の歳月を経て生じていた損傷を修復したそうです。
正面に掲げられている扁額「源光善照」は創建時から伝わるものだそうです。
門をくぐり、道なりに歩を進めます。お庭が手入れが行き届いていてきれいです。
傍に建てられている石碑を二つ発見しました。
参道右手にある石碑
参道正面にある石碑
境内の奥へと進んでいくと参道右手に立派な鐘楼が目に入ってきます。
【鐘楼】
「鐘をついてはいけない」といった看板などはありませんでしたので鐘をつかれたい方はいかがでしょうか?
鐘楼を横目にさらに進んでいくと、もう一つの門「山門」があります。
【山門】
こちらの門をご覧いただくとほとんどの方が左右にある「丸い窓」に目がいくのではないでしょうか?
まるで空に浮かび上がる満月のようにも見えてきますね。
こちらは「悟りの窓」と同じ円形の窓が左右に配された「山門」は、三間一戸、八脚、入母屋造、桟瓦葺で、独特でユニークな意匠です。
扁額には「復古禅林(ふっこぜんりん)」と書かれており、宗統復古に邁進した卍山禅師が、その師匠から贈られたものと伝わっています。
山門の二層目には釈迦牟尼仏と16体の羅漢像が安置されているのだとか。
門の両側には金剛像や仁王像も置かれずただの空間になっています。
山門をくぐると本堂が見えてきます。本堂前の庭もとても素敵な雰囲気が漂っているのでぜひご覧ください。
庭の中を延びる菱形の石畳を歩いていくと本道に辿り着きます。
【本堂】
元禄7年に創建された「本堂」です。卍山禅師に帰依した金沢の豪商、中田静家居士の寄進により建立されました。ご本尊は釈迦牟尼仏、脇立に阿難尊者、迦葉尊者をお祀りしています。
また、「血天井」と「迷いの窓」「悟りの窓」が見所と言われていますが、本堂の中庭もとても綺麗に手入れがされており、落ち着きのある風情が漂っています。
本堂の扁額には「大寶荘厳」と書かれています。
では、見どころが沢山ある本堂の内部を拝観することにしましょう。
中に入るには靴を脱ぎますのでお寺に用意されているビニール袋に靴を入れお持ちください。また、こちらの靴袋を使用された方はお気持ちを。
ゴミなどを出さないためにも靴袋を持参していくことをおすすめします。
拝観料は大人400円(11月は500円)です。
受付は授与所も兼ねているため、御朱印をいただく方はこちらで御朱印帳を預けます。
本堂に入ると、すぐに進路が二つに分かれます。まずは写真の奥、ご本尊が祀られている部屋へと進みます。
敷居の部分に「萬徳殿」の年季の入った扁額が掲げられています。ここが本堂の中でも中心部となる場所です。
まずご本尊の釈迦牟尼に手を合わせます。
さらに奥に鎮座する霊芝観世音にも手を合わせます。
天和元年(1681年)に卍山禅師がご感得された霊芝自然の観音像です。後西天皇が厚く崇敬されたことで宮中にて供養されました。世間には広く「開運霊芝観世音」と信仰されました。
また、本堂の天井は伏見桃山城の遺構であり、鳥居元忠一党が祀られています。鳥居元忠は徳川家康の忠臣の一人です。伏見城の戦いで石田三成と交戦し、自刃に追い込まれました。
主君であった家康は会津征伐のため出兵、伏見城を元忠に任せました。そして手薄となった伏見城に三成が攻め込んできたのです。会津征伐で多くの兵が出陣しており、限られた少数で交戦することとなります。元忠はこの展開を読んでいたとも伝わっています。家康が伏見城を出発する前夜、このようなやり取りがあったそうです。
家康「手勢が少ないため、伏見に残るのはわずかばかりの兵となる。苦労をかける」
元忠「会津は強敵です。⼀⼈でも多くの兵が必要でございます。もし伏見が攻められた時、誰も助けてはくれますまい。そうなれば城に⽕をかけ討ち死にします。⼀⼈でも多く城からお連れ下さい」
家康は元忠の言葉にいたく感激したそうです。
伏見城へ攻め入った三成の軍勢が約4万に対し、迎え撃つ元忠らはたった1800人。絶望的な戦力差の中でも元忠らは三成の軍勢が主君家康の背後に届かぬよう、10日あまりの攻防を展開。
結果的には元忠と残る380人の部下が自刃する形で終結したのが「伏見城の戦い」であり、鳥居元忠を語るうえで欠かせないエピソードの一つとなっています。
そんな凄惨な戦いの場となった伏見城の床板は、一部が源光庵本堂の天井となっています。
【血天井】
源光庵の見どころとして外せないのがこの「血天井」。
「伏見城の戦い」で徳川家康の家臣・鳥居元忠一派が討死した痕跡が残る床板を、供養のために納められたものと伝わります。
源光庵は兵たちの菩提を弔うと共に、この「血天井」を文化財として守ることで、この物語を語り継いでいるのです。
足型、手型の跡がはっきりと残っている箇所もあります。およそ420年の時を経てもなお、その跡がはっきりとわかることに驚きますね。
源光庵を参拝した際は、ぜひ天井を見上げて歴史に思いを馳せてみてください。
そして、源光庵を代表する見どころがこちら!
【悟りの窓・迷いの窓】
本堂に並ぶ有名な丸窓と四角窓。丸窓は「悟りの窓」、四角い窓は「迷いの窓」と名付けられています。
左側の「悟りの窓」は円形に「禅と円通」の心を表し、円は「大宇宙」を表現しています。右側の「迷いの窓」は角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表しているそうです。
この2つの窓は眺める順番があるのだとか。まずは四角窓の「迷いの窓」の前へ。窓越しに景色を眺めることで、自己を見つめます。そして丸窓の「悟りの窓」と向き合うことで気付きが生まれるという、「禅の教え」が込められているのだそうです。
二つの窓によって切り取られる枯山水のお庭は、四季折々で異なる美しさを見せてくれます。参拝した際も瑞々しい新緑が素晴らしかったです。
特に人気が高いのは紅葉シーズン。JR東海の「そうだ 京都、行こう」キャンペーンのポスターになったこともあるため、ご存知の方も多いかもしれませんね。
ここから外を眺めていると、不思議と心が安らぎます。鳥の声や風で木々が揺れる音を聞きながら、禅の心を感じ取ってみてはいかがでしょう。
本堂でのその他見どころとしてはこちら。最初の分岐点から右へ進んだところにあります。
ちなみに、「悟りの窓」「迷いの窓」を外から見るとこんな感じです。
これはこれで趣があるかも……?
【屋久杉屏風】
堂々とした佇まいが印象的な「屋久杉屏風」が鎮座している書院の間です。
なんと約3,000年前の屋久杉から作られたという貴重なもの。
中央ではお香が焚かれ、室内に良い香りが漂っています。
【襖絵】
書院の間の隣りの部屋にある襖絵は、江戸時代中期の絵師・山口雪溪による水墨画です。
山口雪溪は漢画系の絵師で名は宗雪。別号を梅庵、白隠など。
【枯山水庭園】
本堂と書院の北には、釈迦谷山を借景にした「枯山水庭園」もあります。
築山には亀島の石組みがあり、江戸時代初期の作庭だそう。秋の赤く染まった紅葉の美しさはまさに折り紙付きです。
本堂の中を一通り見学し終え、歴史の息吹と和の情緒を存分に満喫したので本堂を後にします。
【本堂の屋根】
外に出て上を見上げると、本堂の入母屋造の屋根に鯱(しゃち)の装飾が施されているのがわかります。俗と聖を分ける結界を意味するとともに、火を防ぐという意味もあるのだとか。
鬼瓦も立派ですね。
源光庵の御朱印
お待たせしました! 源光庵の御朱印をご紹介します。
源光庵でいただけるのは「霊芝(れいし)観世音」の御朱印です。霊芝観世音は、再興の祖・卍⼭道⽩が宇治田原の山中で感得した霊芝自然の観音像のこと。
志納金は300円です。
丸と四角が「悟りの窓」「迷いの窓」を彷彿とさせる御朱印ですね。
再三のお知らせになりますが、御朱印は受付で御朱印帳を預けると、拝観中に書いていただけるシステムになっていますのでお忘れなく!
最後に源光庵にぴったりの御朱印帳をご紹介
今回ご紹介した源光庵は、「悟りの窓」「迷いの窓」から眺める絶景ロケーションで知られ、京都でも指折りの紅葉スポットとしても有名なお寺。そこで、そんなシチュエーションにもぴったりな紅葉柄の御朱印帳をご紹介します!
赤の紅葉だけでなく、緑の紅葉も描かれているのは珍しいのではないでしょうか。緑の紅葉も爽やかで素敵! というのに最近気付きました(汗)
表紙には友禅和紙を使用し、そのの手触りも相まって、とても味のある御朱印帳となっています。雨や汚れを防ぐビニールカバーが付いた優れもの。巻きつけるタイプですので開閉も容易で、ビニール同士がくっつきにくい素材を使用しているのも嬉しい逸品です。
本文は蛇腹式の48頁(御朱印をいただく面は表紙の裏表を除くと46頁になります)。裏写りしにくい2枚重ね構造になっており、用紙は書きやすく&滲みにくい、特別な奉書紙(和紙)を使用しています。
秋の御朱印集めに持ち歩きたい一冊です!
最後に
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