こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
今回ご紹介するのは、兵庫県西宮市にある「西宮神社」です。
西宮神社といえば1月に行なわれる「開門神事福男選び」の“走り参り”が有名ですね。
この記事では西宮神社へのアクセスや見どころ、御朱印などについてわかりやすく紹介しています。
ぜひともこちらの記事をご参考にしていただき、足を運んでみてください!
西宮神社のアクセスと基本情報
【西宮神社の所在地】
〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1-17
【西宮神社の電話番号】
0798-33-0321
【御朱印帳受付時間】
●開門時間
4月〜8月:5時〜19時、9月・3月:5時〜18時30分、10月〜2月:5時〜18時
●授与所時間
9時〜17時
【電車でのアクセス】
阪神電車 「西宮駅」えびす口より南西へ徒歩5分
JR神戸線 「さくら夙川駅」より南東へ徒歩10分
阪急電車 「夙川駅」より南東へ徒歩20分
【車でのアクセス】
神戸方面より 阪神高速3号神戸線「西宮出口」降りてすぐ左手/国道43号線沿い/国道2号線「産所町交差点」右折、南へ
大阪方面より 阪神高速3号神戸線「武庫川出口」降りて国道43号線を西へ/名神高速西宮IC神戸方面へ降りて国道43号線を西へ/阪神高速湾岸線西宮浜出口降りて札場筋を北へ国道43号線を左折/国道2号線「産所町交差点」左折、南へ
【駐車場】
参拝者用駐車場あり。境内の西南、国道43号沿いにある南門から入退場する。
西宮神社のご由緒
兵庫県西宮市にある「西宮神社」は、日本各地に約3,500社あるえびす神社の総本社として広く崇敬されている。平安時代から既にえびす様が祀られていたとされ、えびす信仰の歴史は非常に古く、地域や時代を超えて多くの人々に親しまれてきた。
中世以降、えびす様は福の神としての信仰が全国的に高まり、七福神信仰の一環としても広く敬われるようになったと言われている。また、西宮神社から発祥したと伝わる「えびすかき」と呼ばれる人形操りや、えびす信仰を題材にした謡曲・狂言などの芸能が全国に伝わり、えびす様の御神徳が日本各地に広まっていったものと考えられている。
【ご祭神】
第一殿(東) えびす大神(蛭児大神)
第二殿(中央)天照大御神 大国主大神
第三殿(西) 須佐之男大神
西宮神社の見どころ
以前のブログでご紹介した廣田神社を参拝した後、そのまま西宮神社へと足を運んだ。
駐車場は南門から入り、つきあたって左にある。この日は参拝に訪れた人たちの車でかなり埋まっていた。
西宮神社は、地元の人たちから「西宮のえべっさん」と呼ばれ親しまれている。
車を停め、表大門から境内にあらためて入る。
【表大門(赤門)】
「表大門」は別名赤門というだけあって、鮮やかな朱色を纏った荘厳な門だ。1604年(慶長9年)に豊臣秀頼が寄進したものと伝えられており、国の重要文化財に指定されている。
表大門の両脇に延びるのは「大練塀」。室町時代に建造されたという全長247mの築地塀で、愛知県名古屋市の「熱田神宮」の信長塀、京都府京都市の「三十三間堂」の太閤塀と共に日本三大練塀と称されている。こちらも重要文化財で、規模や堅牢さにおいて他に類例をみない現存最古の築地塀であるとして歴史的評価が高い。
この門が毎年1月9日~11日に行われる十日えびすの「開門神事福男選び」の“走り参り”のスタート地点だ。十日えびすには毎年100万人以上の参拝者があるといい、3日間とはいえ100万人とはすごい数だ。
一礼をして赤門をくぐる。「開門神事」は毎年1月10日午前6時にスタート。その年の福男を目指すランナーは、開門と同時に230m先の本殿に向かって一斉に走り出す。開門ダッシュの際には、赤門の足元の敷居に引っ掛かって転んではいけないし、後ろから押されて転倒してもいけないので大変だ。
【本殿への参道】
好スタートを切ったランナーは猛ダッシュで一直線に延びる参道を駆け抜ける。注連柱が見えたらそこを右へ曲がる。このコーナーは南宮神社前の「天秤カーブ」と呼ばれているそうだ。ほぼ直角に近い角度の急カーブなので、ここで転倒する人も多いことだろう。
注連柱をくぐったら、真正面の鳥居を目印に一直線の参道を走る。ちなみに十日えびすの際にはここに約600軒の露店が軒を並べるそうだ。この日もいくつかの露店が営業していた。
鳥居の手前左側には祈祷殿と六英堂がある。
【祈祷殿】
神池に接するように建てられた祈祷殿は2010年に竣工。「環境配慮」「景観調和」をテーマに建てられたという鉄骨造の洒落た建物だ。ここで祈祷を受けられる。受付時間は9時から16時30分。
【六英堂】
六英堂は、岩倉具視が東京・丸の内に構えていた私邸の一部で、明治新政府を担った主要な人物たち、すなわち三條実美、岩倉具視、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文の六人(六英傑)が度々会合を開いたことからこの名が付いたと言われている。
約30坪、12畳半の2間と鞘の間からなる木造平屋建てで、質素を好む岩倉はこの簡素な離れ座敷を主に使用していたという。明治16年7月、病に倒れた岩倉を明治天皇が見舞った場所もこの離れである。その後さまざまないきさつで移転をかさね、昭和52年に西宮神社へ移築された。
【手水舎】
鳥居をくぐって右手に手水舎がある。
社務所の前からほぼ直角に左に曲がるカーブ。ここも多くのランナーが転倒しやすい難所である。コーナーを上手に曲がり切れなかったランナーはふるい落とされる。
左に曲がるともうゴールとなる本殿は目前に。だが、路上には「審判の楠」と呼ばれる木が行く手を遮る。ここに激突してはいけない。
走り参りのランナーは審判の楠をうまく交わした後、少し先を右へ直角に曲がらなければならない。ここも難所の一つで「魔物の角」と呼ばれるコーナーだ。
現在本殿は改修工事中のため見ることができないのだが、拝殿手前の階段の上には板の坂が設けられ、その板で滑るランナーの映像もニュースで見たことがある。
この福男を獲得するためにはスタートの好ポジションを獲得するくじ運と、瞬発力とスピードを制御できる脚力が必要だ。上位3人には一番福、二番福、三番福の栄誉を獲得できる。その光景を想像すると、来年の1月10日の福男のニュースが楽しみになってきた。
【本殿】
現在本殿は屋根の葺き替え工事が行われている。工事期間は11月末頃まで続くそうだ。
【仮本殿】
本殿の改修に伴い、祭神は本殿西側の仮本殿に遷座されているので、こちらに参拝する。
本殿。えびすさまをお祀りする総本社である。全ての願い事を叶えてくださる福の神として全国津々浦々で信仰されている。
ご祭神:えびす大神・天照大御神・大国主大神・須佐之男大神
ご利益:商売・家内・大漁
えびすさまに参拝を終えた後は、境内に点在する摂社末社を巡ることにする。
【大国主神社】
平安時代の延喜式に名前が残る古社。国造りをされた神様をお祀りし、だいこくさまは縁結びの神、農業の神としても信仰されている。
ご祭神:大己貴命・少彦名命
ご利益:結縁・諸願
【六甲山神社】
六甲山の山頂にある石宝殿の分霊社。くくり姫の名から結びの神として婚姻や商談成立などにご利益があるとして信仰されている。
ご祭神:菊理姫命
ご利益:山水・結縁
【百太夫神社】
えびす人形を操る傀儡師の祖神。芸能の神、人形が厄を祓うことから病気平癒、子供の守り神として信仰されている。
ご祭神:百太夫神
ご利益:芸能・子供・健康
【火産霊神社】
「愛宕さま」と呼ばれ親しまれている火の神様。火伏・火災除けから家内の安全、火力のご神徳により産業の守護神と信仰されている。
ご祭神:火皇産霊神
ご利益:火鎮・家内・生産
ここまで巡ってきた末社は全て本殿より奥に鎮座している。ここから祈祷殿まで戻る。
祈祷殿の裏にある神池の浮き島に境内社がある。
【宇賀魂神社】
稲に宿る神秘的な精霊を神格化した神様。お稲荷様と親しまれ、万物の根源とりわけ五穀豊穣・諸願成就の神として信仰されている。
ご祭神:宇賀御魂命
ご利益:五穀・諸願
【市杵島神社】
琵琶を持つ七福神の弁天さまと親しまれている水の神様。弁財天ともいわれ、財運・金運・才覚の神として信仰されている。
ご祭神:市杵島神
ご利益:水運・財運
【おかめ茶屋】
本殿の向かい側にある「おかめ茶屋」で一服することにする。優しいおばあちゃんがニコニコと対応してくれた。メニューにはみたらし団子やわらび餅などの甘味物やほうじ茶などの飲み物が揃っている。ほっと一息つける静かな空間だ。
店の名物は「ゆで玉子」と「甘酒」らしい。ゆで卵は先代の店主が半世紀ほど前に売り出した物だといい、卵は丸く、甘酒は麹(こうじ)で作られることから、卵は「何事も丸くおさまる」、甘酒は「幸事(こうじ)になる」との願いが込められているそうだ。
《おかめ茶屋の基本情報》
【おかめ茶屋の所在地】
〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1
【おかめ茶屋の電話番号】
0798-35-5053
【おかめ茶屋の営業情報】
営業時間:9時〜16時30分
定休日:不定休
おかめ茶屋の壁には「西宮まつり」のポスターが貼ってあった。ちょうどこの日から3日間開催されていた。明日・明後日に来ればもっとにぎやかだったかもしれないが、駐車場に車が停められなかったかもしれない。
しばし休憩した後、おかめ茶屋の奥にある2つの境内社へと足を運ぶ。
【松尾神社】
酒造繁栄を祈願して地元酒造家一同により勧請。酒造守護の大山昨神、航海安全の住吉神、道案内の猿田彦命がお祀りされている。
ご祭神:大山昨神・住吉三前大神・猿田彦命
ご利益:醸造・航海・道開
【神明神社】
明治初年に大阪奉行所西宮勤番所より移転遷座。お稲荷様を併せ祀ることから、五穀豊穣・諸願成就の神として信仰されている。
ご祭神:豊受比女神・稲荷神
ご利益:五穀・諸願
最初に入ってきた表大門の近くまで戻ってきた。
【梅宮神社】
「大山祇命」の別名で神々に醸造した酒を振舞ったことから酒造りの祖神として崇められている。昔は社殿がなかったため、人々は松の御神木を拝んでいたそうだ。
ご祭神:酒解神
ご利益:醸造
ここから参道を少し進むと、前回の記事で紹介した廣田神社の境外社がある。
【南宮神社】
廣田神社の摂社である「南宮神社」。「浜南宮」とも呼ばれ、平安時代には都の多くの貴族が参詣していたという。神功皇后が豊浦津で得られたという、廣田神社の宝物「剣珠」は、元々この南宮神社に収められていたそうだ。平安時代末期に成立した歌謡集「梁塵秘抄」には「浜の南宮は如意や宝珠の玉を持ち」と歌われている。
ご祭神:豊玉姫神・市杵島姫神・大山昨神・葉山姫神
【兜社】
先述した南宮神社の末社で、南宮の若宮として祀られたという。こちらも「梁塵秘抄」にも登場しており、「南宮の御前に朝日さし、兒の御前に夕日さし、松原如来の御前には、つかさまさりの重波ぞたつ」と歌われている
さらに、駐車場・南門の近くにも祠がひっそりと立っている。
【沖恵美酒神社】
「荒えびすさま」と呼ばれ親しまれているえびすさまの荒魂。勇武な神霊から勝負の神・健康の神として信仰され、「夏えびす」にはここで子ども相撲が奉納されている。
ご祭神:沖恵美酒大神
ご利益:勝負・健康
西宮神社の御朱印
末社の参拝も一通り終わったので、御朱印をいただきに授与所へと向かう。
ここでは直書きをしてくださる。1枚300円。
この日の目的は全て終了。赤門まで戻り、国の重要文化財に指定されている大練塀をあらためて眺めた。ちなみに入ってすぐのトイレの壁はこの大練塀の色や雰囲気を模しているように見える。そっくりだ。
南門からも大練塀を見る。
駐車場に戻ると、片隅で神輿がひっそりと出番を待っていた。いよいよ秋もたけなわである。
最後に西宮神社にぴったりの御朱印帳をご紹介
今回の「西宮神社」のリポートはいかがだったでしょうか。
記事の締めくくりとして、西宮神社は七福神の信仰がある神社ということで「めでた柄の御朱印帳」をご紹介します。
この御朱印帳は、七福神など縁起のいいモチーフが散りばめられた柄が特徴。年末年始には特に人気を集めているアイテムです。
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