こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
今回ご紹介するのは、島根県隠岐郡海士町にある「隠岐神社」です。
後鳥羽上皇が配流され、晩年を過ごされた土地でもある隠岐。
上皇の御霊を祀り、崩御後100年後に建立されました。
『新古今和歌集』の編纂も行っていた上皇は多くの和歌を残していることから、参道には多くの歌碑が立てられています。
さらに、ご趣味だった刀剣についての史跡もあり、見どころ満載の神社です。
この記事では、「隠岐神社」へのアクセスや見どころ、御朱印についてはもちろん、周辺スポットについてもわかりやすく紹介しています。
御朱印集めや寺社仏閣巡りがご趣味の方はもちろん、和歌にご興味のある方にも、ぜひとも足を運んでみてほしい神社です!
隠岐神社のアクセスと基本情報
【隠岐神社の所在地】
島根県隠岐郡海士町海士1784
【隠岐神社の電話番号】
08514-2-1470
(後鳥羽院資料館へつながります)
【御朱印の受付時間】
9:00~16:00 年中無休
【バスでのアクセス】
隠岐汽船乗場より:島内巡回バス海士島線に乗車「隠岐神社」下車 徒歩1分(鳥居まで)
【車でのアクセス】
菱浦港より:約10分
【駐車場】
「後鳥羽院資料館」の駐車場を利用可能
無料
約30台
隠岐神社のご由緒
後鳥羽天皇は1221年の「承久の乱」で隠岐に配流され、源福寺を行在所に19年間を過ごされた。地元の村上氏が身辺警護と監視を担当。1239年に崩御すると源福寺の裏山で火葬され、遺灰を埋葬した場所を火葬塚として営まれた。
江戸時代には松江藩主松平直政が廟殿を造営したが、明治初期の廃仏毀釈により源福寺は廃寺に。火葬塚も一時撤去された。
江戸末期には同場所に「後鳥羽院神社」が建立されるも、後鳥羽天皇の御霊は大阪の水無瀬神宮に奉遷されたことで、「後鳥羽院神社」も取り払われたという。しかし、その後も島民によって祭祀が続けられていたと言われており、現在の「御火葬塚」となった。
1939年に「隠岐神社」として創建し、1943年に県社として列格。完成と同年である1939年は崩御700年にあたり「後鳥羽天皇七百年祭」も執り行われた。
【ご祭神】
●後鳥羽上皇・・・蹴鞠や和歌の才覚があり、武道の心得もあった天皇。新古今和歌集の編纂者としても知られている。1221年、鎌倉幕府に対して兵を挙げた「承久の乱」に敗北し、隠岐に配流された。
隠岐神社の見どころ①
【出発】
島根県の隠岐諸島へ向かう便があり、以前より参拝したかった「隠岐神社」へ御朱印をいただきに行くことに。
隠岐にはフェリーで行くことになるのだが、どうやら島根県の「七類港(しちるいこう)」と鳥取県の「境港(さかいこう)」のどちらからもフェリーが発着しているようだった。
今回は島根県での仕事を終えて「七類港」へ向かい、「フェリー くにが」に世話になることにした。
【七類港の所在地】
〒690-1311 島根県松江市美保関町七類3246番地1
【七類港の電話番号】
0852-72-2215
この日の天気は快晴。めったに乗ることのないフェリーにも心が躍る。
普段の船内は人も少なく、ゆったりとした船旅が楽しめるそうなのだが、この日は満席状態。厳密には席はないのだが、どこにいても人で混み合っていた。
片道約2時間の長旅だ。船酔いも避けたかったので、フェリー内で貸し出されているゴザを借りて、甲板で潮風と陽を浴びながら昼寝をすることに。
【隠岐上陸】
島根県隠岐郡海士町にある「菱浦港(ひしうらこう)」へ到着。
【菱浦港の所在地】
〒684-0404 島根県隠岐郡海士町大字福井1365番地5
(海士きんにゃもにゃセンター内)
【菱浦港の電話番号】
08514-2-0055
外観はかわいらしくもあり、どこかノスタルジックな雰囲気を醸す木のぬくもりを感じさせる。
【港の周辺環境】
時間は昼どき。ここで昼食をとって力をつけてから「隠岐神社」へ向かうことにする。
港の周辺には、隠岐牛を食べられる焼き肉店や海士町の素材にこだわったレストランなど、徒歩2分圏内に揃っているので、ありがたかった。
本日は、レストラン「きくらげちゃかぽんMOTEKOIYO」で定食をいただく。
海を間近に感じているからか、アジフライが絶品であった。
【きくらげちゃかぽんMOTEKOIYOの所在地】
〒684-0404 島根県隠岐郡海士町福井1365−1
【きくらげちゃかぽんMOTEKOIYOの電話番号】
090-6538-0826
【きくらげちゃかぽんMOTEKOIYOの営業情報】
営業時間:ランチ/11:30~14:00
ディナー/18:00〜21:30
定休日:不定休
また、港から徒歩5分のところには有名な高級ホテルもあるようだった。
食事も宿泊も港の周辺で完結できるため、観光もしやすそうだ。
【隠岐神社をめざす】
島内巡回バスに乗車し、「隠岐神社」バス停で下車。
バス停のすぐそばには、「後鳥羽院資料館」が隠岐神社に併設されている。参拝後に訪れようと決め、道向かいにある隠岐神社の鳥居へ向かう。
立派な石造りの鳥居を抜け、自然に囲まれた静かな参道を進む。
今回は、この鳥居をくぐって隠岐神社へと向かい、行在所跡と火葬塚を回ってこのバス停へ戻ってくるルートで参拝したいと思う。
道中にはいくつもの歌碑があり、足を止めて味わうのも一興だ。
どうやら、後鳥羽上皇の歌碑以外にも、宮柊二や高井北杜、加藤楸邨などの歌碑もあるようである。
鳥居から約5分。若干の登り傾斜の参道を進んでいると、立派な狛犬が出迎えてくれる。どっしりとした構えから、後鳥羽上皇の御霊を守るという気概さえ感じられるようだ。
向かって右の狛犬をよく見てみると、なんと小さな狛犬が!
親子と思われる二体の狛犬が連れ添っているのは、あまり見たことがない。
狛犬にも製作者の流派が反映されるとは聞くが、後鳥羽天皇の第一皇子である土御門天皇も承久の乱で土佐や阿波配流されていたり、前代の安徳天皇が非業の死を遂げていたりと、後鳥羽天皇周辺の幼い天皇たちに想いを馳せてしまう。
【本殿】
狛犬を過ぎると、手水舎が見える。手と口を清めて、いざ境内へ。
隠岐神社は、「隠岐造り」と呼ばれる隠岐の伝統的な建築様式を用いられている。
これは、母屋の「切妻造」という二つの傾斜のある屋根が屋根の最高部から地面に向かって伸びている屋根の形が、屋根の中央が張り出した「向拝」と連続しないという特殊な造りのようだ。
隠岐神社では、海上安全や漁業繁盛なども祈られると聞く。
帰りのフェリーの安全も願っておこう。
【境内】
境内はとても広く、本殿以外に石碑なども建てられているので、四季の木々の色付きを楽しみながら、じっくりと見て回るのが良いだろう。
これは、刀剣も嗜んでいたという後鳥羽上皇に奉納された刀剣を打った、人間国宝・月山貞一に関する石碑のようだ。
隠岐神社の御朱印
境内に入ってすぐ左手にある社務所に声を掛け、御朱印が欲しい旨を伝えて初穂料を納めさせていただくと、受付の方がさっそく筆を執ってくださった。
「隠岐神社」と日にちが、見事な直書きだ。力強い筆跡にパワーがみなぎっているようである。「隠」の字が、今では見る機会が少なくなった旧字体であるのも味わい深い。
右上には、神に仕える場所という意味を持つ「齋」に「後鳥羽院皇神」と記されている。「後鳥羽上皇を神として、清くお仕えする場所である」という意味であろう。
初穂料は500円で頂戴できる。クレジットカードや電子マネーは使用できないので、現金を準備していくことをおすすめする。御朱印の授与時間は、午前9時から午後4時まで。季節や祭事などで、前後することもあるようなので、事前に電話で確認しておくと安心だ。
隠岐神社の御朱印の他にも、「宇受賀命神社(うづかみことじんじゃ)」と「天佐志比古命神社(あまさしひこのみことじんじゃ)」の御朱印も、それぞれ初穂料500円で頂戴することができるようだ。
隠岐神社の見どころ②
【行在所跡】
隠岐神社を後にすると、後鳥羽上皇の歌碑を挟んで二股の道に出る。「行在所跡」へ行きたいため、これを右に向かう。
少し急だが短い階段を上ると、すぐに行在所跡が見えてくる。
元々は「源福寺」というお寺があったというこの場所を、後鳥羽上皇は行在所に選ばれた。隠岐神社へ配流されてから19年間、崩御されるまでここで過ごされたという。
都に戻ることは許されず、しかし歌や刀剣などを楽しまれていたというのは、救いかもしれない。自然も豊かなため、きっと後鳥羽上皇の創作意欲も尽きることはなかったのではないだろうか。
【後鳥羽天皇火葬塚】
行在所跡から階段を下りつつ少し歩いていると、見えてくるのは「後鳥羽天皇火葬塚」だ。
崩御された後鳥羽天皇は、こちらで火葬にふされたという神聖な場所だ。
宮内庁からの禁止事項についての立て札もされており、この一帯が静かで厳かな空気に包まれているのを感じる。
【綱掛の松】
山を下り、県道317号に面した場所に植わっている1本の松。これは、上皇の御船を縄でつないで舫うために使われていたのではないかと言われているようだ。
後鳥羽上皇が実際に見たかもしれない、船の乗降時に触れたかもしれないものを実際に見られるというのは、感慨深いものがある。
隠岐神社周辺の観光スポット
【海士町後鳥羽院資料館】
バス停に近く県道317号線に面した場所にある、隠岐神社併設の「海士町後鳥羽院資料館」を訪れる。
入館料は大人300円と良心的な上に、入場してすぐの展示部分は無料で見学が可能だ。
館内はコンパクトだが、ひとつひとつの展示物の見応えがあり、1時間ほど掛けてじっくりと鑑賞。参道で見かけた歌碑の解説などもあり、理解や造詣が深まる有意義なひとときを過ごすことができた。
【海士町後鳥羽院資料館の所在地】
〒684-0403 隠岐郡海士町海士1521-1
菱浦港からバス15分、隠岐神社前下車すぐ
【海士町後鳥羽院資料館の電話番号】
08514-2-1470
【海士町後鳥羽院資料館の営業情報】
営業時間:9:00~17:00
定休日:冬季休業(11月~2月末)
入館料:大人300円、子ども150円、団体(15人以上)大人250円、子ども100円
※支払いは現金のみ
最後に 隠岐神社にぴったりの御朱印帳をご紹介
今回の「隠岐神社」のリポートはいかがだったでしょうか。
「隠岐神社」を参拝する際にぴったりの御朱印帳をご紹介します。
ご紹介するのは、「木の葉どんぐり柄の御朱印帳」です!
こちらの「友禅和紙御朱印帳 木の葉どんぐり柄」は、どんぐりや木の葉がカラフルにあしらわれたデザイン。後鳥羽上皇も、移ろう四季の美しさを愛で、その様子を多くの歌に詠んでいます。
サイズも、縦180mm×横120mmの大判サイズとなっているので、ダイナミックな隠岐神社の御朱印も迫力そのままに収めることが可能です。
後鳥羽院の愛した自然をあしらった御朱印帳とともに和歌集なども携えて、隠岐への旅はいかがでしょうか?
さらに!さらに!!
「日宝はオリジナルの御朱印帳」も製作可能です。
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