こんにちは!
オリジナル御朱印帳の製作、様々なお洒落ご朱印帳、お城印帳を販売している 、日宝綜合製本の福富です(^_^)✧
今回は「神社やお寺の守護獣、狛犬の歴史」についてご紹介したいと思います!
神社やお寺に奉納されている狛犬を皆さんはしっかりと見たことがありますか?
狛犬の基本として
「右側が口を開けた阿形」
「左側が口をんっと閉じた吽形」
になっていて、左右で違う表情の狛犬というのは皆さんご存じだと思います。
しかし、全国のいろいろな神社やお寺を回っていく中で少し変わった狛犬がいることが分かりました!
そこで今回は皆さんにも狛犬についてもっと興味を持ってもらうため、日宝綜合製本が見つけた少し変わった狛犬をご紹介します!
目次
宮崎八幡宮で見つけた角のある狛犬
以前ご紹介した宮崎八幡宮で、出会ったこちらの狛犬。
よく見ると、左の狛犬に角が生えています!!なぜ角が生えているんでしょうか?
その答えは狛犬の長い歴史にあるみたいなので、その狛犬の起源から歴史まで詳しくご紹介したいと思います!
狛犬の起源
そもそも、狛犬が何か皆さんは知っていますか?
「こまいぬ」と呼ばれているんだから犬でしょ?と思われている方も多いかもしれません。
しかし、狛犬の原形はライオン(獅子)だと考えられています。
ライオンは動物の中で一番強い動物と考えられており、古代オリエント諸国では国王や神域を守る守護神としてライオンが刻まれていました。
エジプトの有名なスフィンクスもライオン(獅子)がモチーフになっています。そのため、スフィンクスは狛犬の祖先とも考えられているんだそうです!
古代インドでは仏様の両脇にライオンの像を守護獣として置いており、これが狛犬の起源だと言われています。
そのインドから中国へ渡り、中国で獅子は守護の象徴として崇められてきました。やがて宗教的な意味合いを持ち、朝鮮半島へ伝わり、仏教とともに朝鮮の高麗から日本へ伝わってきました。
狛犬の歴史
飛鳥時代に仏教伝来と共に高麗から左右一対の獅子が伝来したことが始まりとされています。
当時、日本人にはライオン(獅子)は身近な存在ではなく、犬のように見えたことから、高麗から来た犬「高麗犬(こうらいいぬ)」から「狛犬」と呼ばれるようになったという説があります。
日本最初の狛犬は左右どちらも獅子だったんです!
それが平安時代から片方の獅子に角が生えて、日本独自の狛犬が誕生。
向かって左側が狛犬、右側が獅子とされました。
当時はアシンメトリー(非対称)が時代の流行だったためです。
しかし江戸時代ごろから角なしの狛犬が増えてきました。なぜか?
実は最初は獅子と狛犬は宮中の神聖な場所にしかありませんでした!
一般の人がお目にかかれるものではなかったんです。
それが神社など庶民の目にも触れる場へ広がっていきます。次第に人々によって各地の神社へ奉納されることが増えていきました。奉納される獅子と狛犬をつくるのは当時の職人たち。彼らは競ってオリジナリティを見せるようになったそうです!
その過程で形骸化して、角はなくなってしまったそう。「狛犬」という犬(角がない生き物)を連想させる名前も原因のひとつではないかと考えられています。
この時に、「獅子と狛犬」から「狛犬」と統一されて呼ばれるようになったと言われています。
これが現代に伝わる一説です。
狛犬にオリジナリティを加える職人たちの向上心と競争心。日本のものづくりの心に通じるものがありますね。角がある狛犬を見かけるのはレアな体験。これからの神社巡りで心に留めておきたい豆知識でした(^^♪
しかし!狛犬について調べていく中で「オスとメスの違い」という説も出てきました。
狛犬にオスとメスがあるの!?
こちらについても調べてみました。
狛犬にオスとメスがある!?
角の有無に関する説と重なるところがあるのですが、狛犬の原形は仏教と共に伝来した獅子です。獅子=ライオンであり、たてがみがあるためオスと考えられます。しかし神獣であるため、性別はないという考え方がされます。
狛犬においても同様です。しかし各地で独自の狛犬が誕生しはじめた頃、狛犬の性別についても自己流の解釈やあらゆる俗説が誕生した模様。雌雄で違いのある狛犬をつくる職人もいたようです。
具体的には、陰陽思想に基づいて阿=陽なのでオス、吽=陰なのでメスという説。
その逆に、阿はよく吠える犬の姿だからメス、吽は角があって強い姿だからオスという説。
などなど、さまざまな俗説があったようです。転じて、雌雄の狛犬は夫婦和合の象徴という説もあります。
まとめると、本来は性別のない狛犬ですが、神社によっては性別がある!ということ。
狛犬の世界、奥が深いです。まだまだたくさん勉強しなくては(^^;
宮崎八幡宮以外にも、少し変わった狛犬を見つけたのでご紹介します。
日宝綜合製本が見つけた狛犬
射楯兵主神社の狛犬
手足が長くてスラッとした狛犬で「吽」の狛犬には角が生えています^^
姫路神社の狛犬
姫路神社は明治に建てられた神社ですが、角のある狛犬が奉納されています。
廣瀬神社の狛犬
広島にある廣瀬神社には狛犬が4対奉納されており、4対全て原爆で被爆しています。
1対目の狛犬
1940年に奉納された狛犬。奉納の5年後に原爆にあいましたが、大きな損傷なく残っています。
2対目の狛犬
1859年に奉納された狛犬。狛犬が玉を口にくわえたり、足元に持っている姿を「玉取り」と言います。
足元にある玉には、富や吉祥の象徴とされています。
3対目の狛犬
こちらの狛犬は、1971年、第一次世界大戦が行われていた時代に奉納されました。
こちらも「玉取り」の姿の狛犬ですね。
八坂神社の狛犬
八坂神社の狛犬も左側の狛犬に角が生えています。すごく凛々しい顔立ちの狛犬ですね!
いかがでしたでしょうか。
今までなんとなく見ていた狛犬ですが、その歴史は長く奥深いものなんですね^^
今では角のない狛犬が増えたため、角のある狛犬はレアだそう!皆さんも神社に参られた際は注目して見てください^^
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