こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
現在、滋賀と京都の有名な神社仏閣を連続してご紹介しています!
ここまで紫式部が『源氏物語』の着想を得たという石山寺、そしてそこで開催されている「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」と「恋するもののあはれ展」、紫式部の父が僧侶となった三井寺をご紹介しました。
第4回目となる今回は、『源氏物語』作者の紫式部が生まれ育った邸宅跡にある「廬山寺」です。
紫式部は2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公。
日本最古の長編小説『源氏物語』をつくりあげた紫式部は、日本の作家の原点ともいえる存在です。
目次
廬山寺のアクセスと基本情報
【廬山寺の所在地】
〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町397
【廬山寺の電話番号】
【廬山寺の拝観時間】
9:00 ~ 16:00
【廬山寺の拝観料】
大人500円・小中学生400円
【廬山寺の御朱印受付時間】
9:00 ~ 16:00
【廬山寺へ電車でのアクセス】
京阪鴨東線 「出町柳」より 徒歩 約15分
「神宮丸太町」駅より 徒歩 約15分
京都市営地下鉄 烏丸線 「丸太町駅」より徒歩 約20分
【廬山寺へバスでのアクセス】
京都市営バス「京都駅」から4・17・205系統
「四条河原町」から3・4・17・205系統
「府立医大病院前」下車 約5分
【廬山寺の駐車場】
廬山寺の敷地内に普通車20台ほど駐車可能です。駐車場の入口は正面の山門から入れます。
駐車料金は無料
廬山寺のご由緒
廬山寺は天台圓浄宗の大本山で、正しくは廬山天台講寺といいます。天慶年間(938年)、比叡山の元三大師良源(慈恵大師)によって船岡山の南に創建されました。
室町時代に応仁の乱で焼失した後、織田信長の比叡山焼き討ちにも遭遇するものの、正親町天皇の勅命により、現在地・紫式部邸宅跡に移転しました。
現在の本堂は相次いでの焼失後、寛政6年(1794年)に光格天皇が仙洞御所の一部を移築し、女院、閑院宮家の御下賜でもって改装されたものです。明治維新までは宮中の仏事をつかさどる寺院が四ヶ寺あり、そのうちの一つが廬山寺でした。
実際に廬山寺を訪ねて
廬山寺の境内にある専用の駐車場は20台程しかなく、近くのコインパーキングも少ないので、バスや電車といった公共交通機関を利用した参拝がおすすめだ。
特にバスは下車してから徒歩5分程なので負担も少なく廬山寺へ足を運ぶことができるのでおすすめだ。
「府立医大病院前」で下車し、寺町通を60m程進むと廬山寺の「山門」が現れる。
【廬山寺の山門】
廬山寺は寺町通と河原町通に挟まれているような場所にあるお寺だが、出入口は寺町通側のみとなっている。
通常は神社名が彫られた寺院名碑があるが、山門の前には「元三大師(がんざんだいし)」と書かれた石柱があった。
元三大師は比叡山の高僧で、比叡山諸堂の復興など数多くの功績を上げ、今では知らない人がいないほど有名な「おみくじ」の創始者としても有名だ。
山門を潜るとすぐ右手に「手水舎」があった。
【廬山寺の手水舎】
手水舎の横には昔使用されていたような井戸のようなものがあったが蓋がされていて今は使用できないようになっていた。
手水舎で手を清め先に進む。
するとすぐに「大師堂」がある。このように山門から大師堂まではとても近く、廬山寺はそれほど大きなお寺ではない。しかし廬山寺は見どころあるお寺となっているのでこの先もしっかりとお読みいただきたい。
【廬山寺の大師堂】
山門から入って正面に見えるのが開祖を祀る元三大師堂だ。
天明の大火によって消失し、現在のお堂は天保6年(1835)に建立されている。通常は非公開だが、現在開催中の「京の冬の旅」非公開文化財特別公開で内部をじっくりと拝観できる。
大師堂で参拝をすまし、大師堂向かって右側からの奥へ進むとすぐに「鐘楼堂」があった。
【廬山寺の鐘楼堂】
鐘楼堂について詳しいことを聞くことが出来なかったが、「木口胡粉塗り」からしっかりと管理されていることがわかる。
木口胡粉塗りとは?
木の切り口から水が浸入する事によって起こる膨張や腐敗、割れるのを防止する為に胡粉や鉛白を塗ることを木口胡粉塗りという。現在は防水用塗料に変わっているが白いが使用されているのは昔からの名残となっているそう。
鐘楼堂の近くに「筆塚」を見つけた。
【廬山寺の筆塚】
こちらの筆塚は、当然、紫式部のものかと思いきやなんと岡山県倉敷市出身の日本画家、池田遙邨(いけだようそん)の筆塚 とのこと。
廬山寺との接点や筆塚がある理由などは分からなかった。
先に進むと大きな「歌碑」がある。
【廬山寺の歌碑】
こちらの石碑は、紫式部顕彰会が1995年(平成7年)9月に建立したもので、書かれているのは紫式部と、その娘・賢子(大弐三位)の和歌だ。
『紫式部の和歌』
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月影
『大弐三位の和歌』
有馬山ゐなの笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする
石碑の左手には本堂入口があり、その左手には「小玄関」があった。
【廬山寺の小玄関】
こちらの小玄関では、御朱印と数珠玉のみご希望の方の対応を行っている。
この先で紹介する「本堂」に入らない方はここで御朱印をいただける。本堂に入る方は本堂内でいただくことが出来るのでここで御朱印をいただく必要はない。
【廬山寺の本堂】
こちらで靴を脱ぎ、拝観の受付へ。
本堂入口では「金色の紫式部座像」が迎えてくれていた。
【廬山寺の金色の紫式部像】
本堂内部や展示物は撮影NGだが、こちらの紫式部像とお庭は撮影OKとなっていた。
受付で拝観料をお納める。
参拝料は大人500円・小中学生400円。
また、御朱印の受付もこちら。授与所も兼ねている。
ここで御朱印に関する注意!!!
御朱印を記帳していただく場合だが
「廬山寺では御朱印帳を先にお預けする形式」
となっていた。
初穂料を払い、御朱印帳を預け、番号札を受け取って、本堂を拝観する必要があるので注意が必要だ。
本堂にはご本尊の阿弥陀三尊坐像が祀られてる。こちらもお参りを行い先に進む。
本堂の内部では紫式部や『源氏物語』にまつわる品々が多数展示されていた。
作品の各巻の場面を描いた絵巻物、貝合わせ、などなど……
中には国宝の複製品も。
間近でじっくり見る機会はなかなかなく貴重な経験ができた。
さて、いよいよ廬山寺の見どころでもある「源氏庭」を拝見しに向かう。
【廬山寺の源氏庭】
写真からもお分かりいただけるように、白い砂と緑の苔のコントラストが素晴らしい庭となっている。
6~9月末は紫の花、桔梗の花が見頃となるそう。
この地で紫の花を見れば紫式部を思い浮かべない人はいないのでは。
また、秋には見事な紅葉も見られる隠れた名所になっているそう。
参拝したこの日は4月末だが、新緑のもみじもまた大変美しく、爽やかな心地にしてくれる光景が広がっていた。
この地は紫式部の曾祖父の中納言藤原兼輔から伯父の為頼、父の為時へと伝えられた広い邸宅で、邸宅は鴨川の西側の堤防の西に接して営まれていたため「堤邸」と呼ばれ、それに因んで兼輔は「堤中納言」の名で知られていた。
ちなみに『源氏物語』で光源氏と空蝉が出会う邸宅も、このあたりという設定だ。
そして、注目はこちらの石碑。
本堂から少し離れたところにあるが、源氏庭の一角にありますので、ぜひお見逃しなく。
【廬山寺の紫式部顕彰碑】
この邸宅跡は考古学者角田文衛博士によって昭和40年(1965年)に考証され、新村出博士によって顕彰碑に「紫式部邸宅址」と揮毫されている。
紫式部は百年ほど前に兼輔が建てた家で一生の大部分を過ごしたといわれ、この邸宅で藤原宣孝との結婚生活を送り、一人娘の賢子を育て、『源氏物語』や『紫式部日記』を執筆したといわれてる。
この静かなお庭を眺めながら、彼女の暮らしや作家としての生き方に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
廬山寺の御朱印
廬山寺の御朱印は本堂の受付(授与所)でいただくことがでる。
再度の注意となるが、本堂を拝観する場合、拝観前に御朱印帳を預けなければならない。
御朱印帳を先に預け、拝観中に記帳していただける。
通常御朱印の初穂料は300円。
今回は複数ある種類の中から「紫式部邸宅址」の御朱印をいただきました。
【廬山寺の紫式部邸宅址の御朱印】
紫式部の朱印がワンポイントになっています。
紫式部ゆかりの地に訪れた記念にもなり、とても嬉しい御朱印だ。
さらに特別御朱印もいただいてきた。
こちらの初穂料は800円。
【廬山寺の特別御朱印】
住吉廣尚作、若紫の場面を描いた日本画をバックに。
飼っていた雀が逃げてしまい泣いていた幼い若紫を、光源氏が外から覗いている場面でしょうか。
和歌は紫式部が詠んだものです。小倉百人一首にも選出されているためご存知の方も多いのでは。
最後に廬山寺にぴったりの御朱印帳をご紹介
今回は、日宝でも人気が高くて『源氏物語』の世界観にぴったりな「金扇御車柄」の御朱印帳をご紹介します!
金扇御車柄の御朱印帳は「扇」と「御所車」が豪華に描かれた柄です。
ゴールドを基調とした絢爛な一冊は、見るだけで華やかな気分に。
描かれている世界観も紫式部が過ごした時代とマッチしています。
紫式部ファンは是非ともご検討ください!
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最後に
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