こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
今回ご紹介するのは、東京都江東区にある「富岡八幡宮」です。
「富岡八幡宮」は通称「深川八幡宮」とも称される江戸最大の八幡宮であり、毎月開かれる「骨董市」や毎年8月に行われる江戸三大祭りの一つ「深川八幡祭り」の際には大勢の人でにぎわっています。また「江戸勧進相撲」発祥の神社としても知られています。
この記事では「富岡八幡宮」へのアクセスや見どころ、御朱印などについてわかりやすく紹介しています。
御朱印集めや寺社仏閣巡りがご趣味の方はぜひとも足を運んでみてほしい神社です!
富岡八幡宮のアクセスと基本情報
【富岡八幡宮の所在地】
〒135-0047 東京都江東区富岡1-20-3
【富岡八幡宮の電話番号】
03-3642-1315
【御朱印の受付時間】
御朱印の受付時間は9時から17時。境内は24時間参拝可能。
【電車でのアクセス】
●東京メトロ東西線、都営地下鉄大江戸線「門前仲町」徒歩3分
●JR京葉線「越中島駅」徒歩15分
【バスでのアクセス】
都バス「富岡一丁目」下車、徒歩3分
【車でのアクセス】
首都高速9号深川線 木場・枝川出口より3分
【駐車場】
「富岡八幡宮」と「成田山深川不動堂」の間にある道路に駐車場入口があります。
参拝者は無料で利用できますが、午後9時から午前6時までは施錠されますのでご注意ください。
なお、現在は「御鎮座400年事業関連工事」のため、駐車できる台数が限られています。停められない可能性があるため、電車・バスの公共交通機関を利用するのがおすすめです。
富岡八幡宮のご由緒
富岡八幡宮は、1627年(寛永4年)、長盛法印によって創建された神社です。法印は先祖代々崇敬していた八幡神像を深く信仰していましたが、寛永元年のある夜、夢に八幡神が現れ、「武蔵国に永代嶋といふところあり、わが宮居せん所には白羽の矢立ちたらん(武蔵国に永代嶋という場所があり、私が祀られるべき場所には白羽の矢が立つだろう)」と告げられました。このお告げに従い、法印は永代嶋で白羽の矢を見つけ、その地に八幡宮を創建したと伝えられています。当初は「永代嶋(えいたいじま)八幡宮」と呼ばれていたそうです。
その後、1685年(貞享2年)には、聖徳太子のお告げを受けて社名を「富岡八幡宮」と改めました。当初の読みは「とみがおか」であったとされていますが、現在では「とみおか」と呼ばれるのが一般的です。
「富岡八幡宮」に改められてからも、徳川将軍家から庶民に至るまで多くの人々に信仰され、「深川の八幡さま」として親しまれました。また、八幡宮周辺は江戸随一の門前町としても繁栄したと言います。
この八幡信仰は現代に至るまで続いており、毎月1日、15日、28日に行われる月次祭では、多くの参拝者で賑わいを見せています。
【ご祭神】応神天皇ほか八柱
【ご神徳/ご利益】開運・厄除・事業繁栄・家内安全・航海交通安全・安産・学業成就等
富岡八幡宮の見どころ
東京出張の折、門前仲町の「富岡八幡宮」へ向かう。東京メトロ東西線に乗り、「門前仲町」の駅で降りる。案内に従って1番出口から地上へと出た。
この周辺には千葉県成田市の「成田山新勝寺」の東京別院であり、「深川のお不動様」として親しまれている「深川不動堂」もある。そこは富岡八幡宮に参拝した後に向かうことにする。
商店街に掲げられている「富岡八幡宮」の提灯が目に入る。「ここは富岡八幡宮の門前町ですよ」と訪れる人を優しく迎え入れてくれる雰囲気が醸し出されている。江戸の下町風情が漂うエリアで、古き良き日本の趣も感じられる。
「門前仲町」駅の1番出口から出て4分ほどで、富岡八幡宮の正面参道にたどり着いた。
【富岡八幡宮の鳥居】
真っ赤な鳥居が参拝者を出迎えてくれる。
鳥居の扁額には「富ヶ岡八幡宮」と書いてある。この八幡宮が創建された1627年には「永代嶋( えいたいじま)八幡宮」と呼ばれ、その後「富ヶ岡(とみがおか)八幡宮」に改められたそうだ。ちなみに現在の表記は「富岡(とみおか)八幡宮」で統一されている。
一礼して鳥居をくぐる。
左側に「深川めし」の看板が目に入った。参拝に訪れた際には一緒に「深川めし」も堪能しようと決めていた。参拝後に立ち寄ることにする。
【伊能忠敬銅像】
大鳥居の横には伊能忠敬の像が立っていた。平成13年に建立されたとのことで結構新しい銅像だ。
近代日本地図の始祖にして、日本測量の父といわれる伊能忠敬は、この富岡八幡宮の近所の門前仲町に住んでいたと言われ、全国測量の旅はこの富岡八幡宮に参拝してから出発したのだそうだ。
全国測量の旅に出たのは1800年(寛政12年)のこと。当時なんと50歳!伊能忠敬は全部で10回の測量を企画し、そのうち8回は出発のたびに必ず内弟子と従者を率いて富岡八幡宮を参詣し、無事を祈念したという。
富岡八幡宮の境内にある資料館には、伊能図の複製が展示されているそうだ(資料館は工事のため休館中)。富岡八幡宮は伊能忠敬を敬愛する人々にとって立派な聖地であるというわけだ。
全国を歩いて測量した伊能忠敬にならい、長距離を歩くのが好きな人々のことを近頃は「伊能忠敬界隈」というらしい。ぜひ界隈の人たちにも「歩いて」富岡八幡宮を訪れてほしい。
【神輿庫】
参道の左側には神輿庫があった。中には、日本一の大きさを誇る神輿が2基格納されている。
かつてあった神輿は、1923年の関東大震災により全て焼失してしまったそうだが、平成になってから昔に優るとも劣らない豪華な大神輿が復活したのだそうだ。
1991年に奉納された「一の宮神輿」は、高さ4m以上、重さはかつぎ棒を含めて約4.5tという驚異的な規模を誇り、その迫力は圧巻だ。
神輿全体には宝石がふんだんに装飾されており、鳳凰の胸に輝く7カラットのダイヤモンドや、狛犬の目に埋め込まれた3カラットのダイヤモンドがひときわ目を引いている。
さらに、十二支や神話を題材にした精巧な彫刻が施されているほか、鳳凰をモチーフにした豪華な装飾も随所に見られる。神輿の頂上にそびえる大きな鳳凰は、遠くからでもその存在感を放ち、見ごたえたっぷりの仕上がりだ。
【手水舎】
本殿に参拝する前にはまずは手水舎で手を浄める。
2016年に屋根の銅板葺き替えと木部の洗い直し、水盤が一新されたそう。鳳凰型の吐水口からセンサーで自動給水される仕組み。
【本殿】
参道をまっすぐ進んだ先に、本殿が厳かに佇んでいる。現在の社殿は1956年(昭和31年)に建立されたものらしい。拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、そのうち本殿は八幡造だ。
本殿の前では、季節の行事などさまざまなイベントが行われており、2月の節分祭では力士や著名人が厄払いの豆をまき、地元の人で賑わう。また、6月夏越の大祓式では大きな茅の輪が作られ、たくさんの人が災厄除けを願ってくぐるために訪れるのだとか。
境内に上がる。現在は400年記念事業で本殿、客殿などが工事中のため、拝殿に参拝する。
富岡八幡宮は2027年(令和9年)に御鎮座400年を迎える。そのため、大本殿の修理、客殿の新築、社務所移転などの記念事業が計画されている。また、富岡八幡宮はクラウドファンディングにも挑戦しているそうで、参加者は神社を支援しながら特別な返礼品をもらえる仕組みだという。
拝殿へお参りできたので、境内に点在する摂社末社、記念碑を見てまわることに。
境内の一角には、次のような八幡信仰に関する説明があった。
日本各地に多くの八幡宮が存在するが、そもそも八幡様とは第15代天皇である応神天皇を指すとされているそうだ。全国にこれほど多くの八幡宮が建立された背景には、源氏が武家の守護神として八幡宮を広めたことや、源頼朝が鎌倉の鶴岡八幡宮を篤く崇拝したことが理由らしい。また、徳川家康も八幡宮を信仰していたことが、全国的な八幡宮信仰の広がりに寄与したと考えられているという。
【七渡神社】
ご祭神…市木嶋姫命
八幡宮が創祀される以前から祀られる地主神。昔、社の周りには島がたくさんあり、7つの島を渡ってたどり着いたことから「七渡」という名がつけられたのだそう。「七渡弁天」として親しまれている。ご祭日には弁財天の使いである白蛇が出てくるという伝説も残っているそうだ。毎年6月17日に例祭が開かれている。
【粟島神社】
ご祭神…少彦名命
七渡神社に合祀されている。例祭は10月15日。裁縫上達のご利益があるとして信仰を集めている。2月8日には献針祭(針供養)が行われ、折れ針・古針が供えられる。
【弁天池】
弁天池は七渡神社・粟島神社を囲むようにある縦長の池だ。
【永昌五社稲荷神社】
ご祭神…倉稲魂命
五穀豊饒・商売繁盛のご利益をいただける神様として、特に地元の肥料商関係者から絶大な信仰を集めている。例祭日は4月9日。近隣の稲荷社五社が合祀された神社。
【合祀社】
近隣の稲荷社が合祀された「合祀社」も建立されている。
右から順に
【車析社・客神社】
車析社のご祭神…清原頼業命
例祭日は5月14日。平安後期の儒学者・清原頼業命を祀る。後嵯峨天皇の牛車が門の前で動かなくなった故事に基づいて車折大明神と称されている。
客神社のご祭神…宇受売命
客神社は車析神社に合祀されている。例祭日は5月15日。芸能の神である宇受売命をお祀りしている。
【野見宿禰神社】
ご祭神…野見宿禰命
例祭日は4月24日。相撲の始祖といわれる野見宿禰をお祀りする神社。江戸勧進相撲発祥の富岡八幡宮にふさわしい末社だ。
【住吉社】
ご祭神…住吉神
例祭日は6月30日。古くより航海安全・和歌・農耕のご利益をいただける神様として信仰されている。
【聖徳太子社】
ご祭神…聖徳太子命
例祭日は4月22日。憲法十七条・冠位十二階の制定、遣隋使の派遣など、我が国の基礎を固めた聖徳太子をお祀りする神社。
【天満天神社】
ご祭神…菅原道真命
例祭日は8月25日。学問の神様として受験生の信仰を集める菅原道真をお祀りする神社。ちなみに富岡八幡宮は道真公の後裔といわれる長盛法印により創建された。
【祖霊社・花本社】
祖霊社のご祭神…富岡八幡宮歴代祀職命
例祭日は春分の日・秋分の日。富岡八幡宮の歴代祖霊が祀られている神社。神道では祖先を崇めることは神様を敬うことと同様に大切なことと考えられている。
花本社のご祭神…松尾芭蕉命
花本社は祖霊社に合祀されている。例祭日は10月12日。松尾芭蕉は深川に仮住居を設け、生涯でもっとも長い住まいであった縁から祀られている。
また、現在は工事の関係でお参りできないが、鹿島神社・大鳥神社・恵比須社・大黒社・富士浅間社・金刀比羅社が拝殿の左奥に並んでいる。
【横綱力士碑】
境内の裏にまわると「横綱力士碑」があった。
富岡八幡宮は、江戸幕府の許可を得て初めて「勧進相撲」が行われた場所とされており、この勧進相撲が現在の大相撲へと発展したと考えられている。そのため、富岡八幡宮は大相撲発祥の地として広く知られ、大相撲ファンにとっては特別な聖地となっている。
この「横綱力士碑」は、薩摩藩出身の力士であり、政治家や実業家とも深い交流を持っていた第12代横綱・陣幕久五郎が、多くの賛同者の協力を得て、1900年(明治33年)に建立したのだという。
この「横綱力士碑」には、現在までの横綱の名前が刻まれている。現在の照ノ富士まで刻まれてあり、さらにその後にも歴代の横綱の名前を刻めるように空白欄がたくさん設けられていた。
【大関力士碑】
神輿庫の向かいに立つ「大関力士碑」の方には、歴代の大関が名を連ねている。
この他にも「超五十連力士碑」「巨人力士身長碑」など、境内の各所には大相撲ゆかりの石碑が多数立てられている。
【深川めしのおすすめスポット「深川宿」】
富岡八幡宮の参拝を終え、入口に看板があった「深川宿」に向かう。
やはり、ここを訪れたなら「深川めし」を食べなければなるまい。深川めしとは、江戸時代に深川の漁師たちが、深川浦で獲れたアサリなどの貝と、手近な野菜を味噌で煮込み、それをご飯に汁ごとかけて食べたものとされる。もともとは、漁の合間に手早く食べられるまかない飯として親しまれていたそうだ。
深川めしには、味噌仕立ての汁かけご飯「ぶっかけ」と、醤油仕立ての「炊き込み」の2種類があるそうで、その両方を味わえる「辰巳好み」を注文。
暖かいお茶を出してくれた。12月の寒空で参拝をした体には、生き返る熱い緑茶がおいしい。
しばらくして「辰巳好み」が出てきた。「ぶっかけ」「炊き込み」どちらを先にいただくか迷う。味噌のぶっかけは味が濃厚そうだったので、まずは炊き込みから先に箸をつけることに。
口に運ぶとアサリの味わいが広がる。美味い。しばらく炊き込みをいただいた後に、今度はぶっかけをいただく。やはり味噌で煮込んでいるだけあって濃厚だ。お吸い物もとても美味しい。私としては炊き込みの方が口に合うかなという印象だ。
デザートは黒蜜とあわせて食べる「くずきり」。これも実に美味しかった。
ぶっかけと炊き込みの2種類の深川めしをいただいて満腹!富岡八幡宮の参拝を大満足で締めくくることができた。
《深川宿の基本情報》
【深川宿の所在地】
東京都江東区富岡1-23-11 富岡八幡宮内
【深川宿の電話番号】
03-5646-8678
【深川宿の営業情報】
営業時間
●火・水・木・金…11時 〜15時(L.O. 14時)/17時〜20時(L.O. 19時30分)
●土・日・祝日…11時 〜15時(L.O. 14時)
●祝日の前日…11時 〜15時(L.O. 14時)/17時〜21時(L.O. 20時)
定休日:月曜日
富岡八幡宮の御朱印
御朱印は拝殿の右隣りにある受付で9時から17時までいただくことができる。初穂料は500円で直書きしていただける。
最後に富岡八幡宮にぴったりの御朱印帳をご紹介
今回の「富岡八幡宮」のリポートはいかがだったでしょうか。
富岡八幡宮で祀られている市木嶋姫命=弁財天は、蛇を使いにしている神様です。蛇年である2025年、特に注目される神様といえるでしょう!
そこで記事の締めくくりとして、参拝に持参するのにぴったりな「蛇柄の御朱印帳」をご紹介します。
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