こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
全国的にも珍しい一宮から八宮まで神社がある兵庫県神戸市を訪れ、「一宮」から「三宮」までを参拝・取材するこのシリーズ。
前回は八社巡りのスタートとなる「神戸一宮神社」をご紹介しました。
記事はこちら「神戸八社巡りの1番目!【神戸一宮神社】の見どころや御朱印を紹介!」
シリーズ第2回目は「神戸二宮神社」をご紹介!御朱印集めや寺社仏閣巡りがお好きな方には、ぜひ訪れていただきたい神社ですので、ぜひ最後までお読みいただき、旅の参考にしてください!
また、これから御朱印集めを始めてみようとお考えの方や、新しい御朱印帳の購入を検討しているという方のために、記事の最後に二宮神社にぴったりの蛇柄の御朱印帳をご紹介していますので、そちらもぜひチェックしてくださいね!
神戸二宮神社のアクセスと基本情報
【神戸二宮神社の所在地】
〒651-0093 兵庫県神戸市中央区二宮町3丁目1−12
【神戸二宮神社の電話番号】
078-221-4786
【神戸二宮神社の拝観時間】
開門7時〜17時 授与所は9時〜17時
【神戸二宮神社への電車・バスでのアクセス】
●電車
JR神戸線…「三ノ宮駅」から徒歩約11分
ポートアイランド線…「三宮駅」から徒歩約12分
阪神本線…「神戸三宮駅」から徒歩約15分
神戸市西神・山手線…「三宮駅」から徒歩約15分
●市バス
2・18・90・91 系統 「加納町3丁目」下車 徒歩約5分
【神戸二宮神社の駐車場】
参拝者専用駐車場はないため、近隣のコインパーキングを利用してください。
神戸二宮神社のご由緒
神戸二宮神社の創建については、あまりに古く、その起源を正確にたどることは難しいとされています。しかし、伝承によると、摂政元年に神託を受けた神功皇后が、生田の大神をお祀りした際、大神と縁の深い八柱の神々を祀る神社を巡拝されました。その際、二番目に参拝したのがこの神社であったことから、「二宮神社」と呼ばれるようになったと伝えられています。

ご祭神である正勝吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)は、天照大御神の第一子にあたる神様です。天孫降臨の際には、背後で重要な役割を果たし、数々の試練を乗り越えながら、御子神である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂の峰へと導いたとされています。その名には「勝」という文字が三度も含まれており、努力を積み重ねて勝利を掴む力を授けてくれる神様として信仰されています。
全国的にも、この神様を主祭神としてお祀りしている神社は少なく、神戸市内では北区の杉尾神社と二宮神社の二社のみとされています。そのため、特に勝負事や試験、スポーツ、ビジネスなどにおいて勝運を願う人々からの崇敬を集めています。
【ご祭神】正勝吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)
【ご利益】勝運、金運、家門繁栄、病気平癒、諸難抜除、厄除など
「正勝(まさかつ)さん」の愛称で親しまれる【神戸二宮神社】の見どころ
神戸一宮神社の参拝を終え、そのまま歩いて次の「神戸二宮神社」へと向かう。
【二宮筋商店街】アニメ映画の舞台のモデルにもなったレトロな通り
JR三ノ宮駅方面へ引き返し、約8分ほど歩くと「二宮筋商店街」に出た。昭和のレトロ感漂う懐かしい雰囲気が漂う通りだ。新海誠のアニメ作品「すずめの戸締まり」に登場する「九宮筋商店街」のモデルにもなっていると言われており、アニメの聖地巡礼で訪れる若者もいるのだとか。
「二宮」という名前が付いていることから神社もすぐ近くにあるに違いない。

ほどなくすると「二宮神社」の提灯が見えた。この日はまだ年が明けて一週間ほどだったので、初詣ののぼりも一緒に掲げられていた。

【鳥居から参道】住宅街の中にある境内
鳥居の向こうに拝殿が見える。一礼をして鳥居をくぐる。

鳥居のどこにあるのかわからなかったのだが、太平洋戦争時に刻まれたという機関銃の跡が残っているそうだ。

神戸一宮神社と同じように境内が住宅街の中にあり、参道は広くない。

【二宮神社石碑】総鎮守と崇められる理由
参道脇に建つ石碑には、「葺屋荘総鎮守」という刻字が見られる。これは、かつてこの神社が「葺屋荘」と呼ばれる地域の総鎮守であったことを示しているのだという。
鎌倉時代、この二宮神社から砂山(現在の布引山)にかけての一帯は武士の領地であり、「葺屋荘(ふきやしょう)」と呼ばれていたそうだ。その名の由来には諸説あるというが、特に有力なのは、この地域に茅葺き屋根の農家が多く建ち並んでいたことから、「葺屋」と名付けられたという説らしい。

明治時代になると、周辺の村々が統合され、新たに「葺合(ふきあい)区」が誕生。この合併に伴い、当時の葺合区内にあった全ての神社が二宮神社へと合祀されることになったそうだ。こうした経緯から、二宮神社は「葺屋荘総鎮守」としての役割を担うようになったという。
しかし、その後の時代の流れとともに、合祀された神社の多くが再び社殿を建て直し、元の場所へ戻されることになり、現在ではそれぞれの神社が独立した形で祀られているようだ。
ちなみに、一緒に刻まれている和歌「大君の しめぬる國の 外までも 道にぞなびく 御世の閑けさ」は、港神戸守護神の御歌なのだとか。
【手水舎】フクロウの置物にほっこり
石碑のすぐ後ろに手水舎があった。参拝前に手を浄めさせてもらう。

フクロウと思われる石の置物がちょこんと座った小さな手水鉢がかわいい。

うっかり写真を撮り忘れてしまったのだが、手水舎の裏手にケヤキの御神木があった。樹齢は約700年だといい、時代と共に変化する神戸の街をこの地で長らく見守ってきた立派な佇まいである。長き歴史の間に起こった数々の戦乱や、阪神淡路大震災といった天災などに耐え抜き、今もここに鎮座しているのだからすごい生命力だ。
太平洋戦争時の神戸大空襲では2発の焼夷弾が命中し、その跡が今も黒く残っているとのこと。よく見ると枝先が黒く煤けているように見える箇所があった。
手水舎の少し先に御朱印がいただける社務所があったが、立ち寄るのは参拝後に。

【厄除八社御案内】八宮を順番に巡ると厄除けの効果が
御神木の周りを取り囲む柵に「港神戸守護神 厄除八社ご案内」の表示板が掲げられていた。先ほどの一宮神社で「生田裔神八社」について知ったが、一宮から八宮まで数字の順に巡ることを「八宮巡り」といい、厄除けになるとされているそうだ。
各宮の住所が書かれているのでそれぞれの場所を調べてみたのだが、一日で電車と徒歩で回るには少々無理がありそうだ。八宮巡りをするのなら何日かに分けて回るのが得策だろう。さらに、四宮神社より後の神社は車で回るのがよさそうだ。

【拝殿】鮮やかな赤と黄のコントラストが美しい建物
拝殿は鮮やかな朱色が際立つ威厳のある建物だ。
二宮神社のご祭神は、正勝吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)。天照大御神の長男にして、瓊瓊杵尊の親にあたる神様だ。長い名前には「まさに勝つ、吾れは必ず勝ちて負けること無し、勝ち進む速さは日の昇るがごとし」という意味がこめられている。まさに、勝利を祈るにはぴったりの神様というわけだ。
また、勝負だけではなく、芸能、受験、就職、結婚、安産、財運向上などにも御利益があるらしい。地元の人々は親しみを込めて「正勝さん」と呼んでいるのだとか。
二拝二拍手一拝で参拝。




【御幸石】平安時代に生田神社の御神体を奉安していた場所
参拝後少し境内を回ってみることにする。
拝殿の前に鎮座する狛犬の前に、何やら大きな石が祀られていた。これは「御幸石」というらしい。
貞観年中(859~877年)、当時生田神社のあった砂山(いさごやま)の一帯が大水害に見舞われたそうだ。現在の地に社殿を築く間、この二宮神社で、生田神社の神様をお祀りしていたと伝えられている。当時、生田神社の御神体を奉安したとされる「御幸石」がこの石であるといい、当時のままの姿で残されているそうだ。

御幸石の隣りには「稲荷神社」「椋白龍社」への案内板があった。

【稲荷神社】花街の人々に「お稲(いね)さん」と呼ばれ親しまれた社
ここにある稲荷神社は、江戸時代末期、京都の伏見稲荷大社より勧請されたと伝わっている。祀られているご祭神は倉稲魂命で、商売繁盛、火災除け、芸能上達、縁結びなどのご利益があるとされる。当時神社の周辺には花街があったこともあり、人々には「お稲さん」と呼ばれ親しまれたそうだ。



【おイネ狐の像】安産を願う人々の強い味方
二宮神社の境内にある稲荷神社には、昔から語り継がれる不思議な狐の伝説があるという。
昔、この神社の近くに松吉という若者が住んでいた。彼は境内の裏に棲みついていた狐を「小太郎」と名付け、とても可愛がっていた。ある晩、松吉は「狐の嫁入り」と呼ばれる、狐たちの幻想的な結婚行列に遭遇する。興味を引かれた松吉は、そっと後をつけていった。すると、花嫁を迎え入れたのは、なんと自分が可愛がっていた小太郎だったのである。
松吉は小太郎の結婚を祝うため、大好きな油揚げをたくさん供えた。すると不思議なことに、その頃松吉自身にも縁談が舞い込み、やがて結婚することに。そして春になると、小太郎にも松吉にも子どもが生まれた。この巡り合わせに松吉は、「きっとお稲荷さんが私を守ってくれたのだ」と感じ、妊娠した姿のおイネ狐の像を彫ってもらったという。
現在も稲荷神社の前にはその「おイネ狐」の像があり、妊婦さんがそのお腹をさすると安産になると伝えられている。安産祈願に訪れる人々にとって、心強い存在となっているようだ。

【椋白龍社】夢の中に現れた白蛇がご縁で創建された神社
稲荷神社の奥に祀られているのが「椋白龍社」だ。1955年(昭和30年)に創建された比較的新しい神社だが、そのきっかけはとても不思議な御縁が続いてできたものだという。拝殿に入ると、なんとなくここだけ別世界のようなスピリチュアルな雰囲気を感じる。神聖な空気が漂う凛とした拝殿だ。

境内にあった解説によると、夢のなかに白蛇が現れ「社を建て祀ってくれれば天界に昇って龍となり、人々の願いを叶えよう」というお告げがあったとの声が相次いで寄せられたことが創建のきっかけなのだとか。

そして椋白龍社では白龍大神をご祭神として祀られるようになったという。ご利益として大願成就、財運向上、水商売守護、疫病除け、開運方除があるとのこと。拝殿には白い蛇の置物もたくさん飾られていた。小さな白蛇たちが実に愛らしい。
2025年は巳年だ。干支である龍神(蛇)を祀っていることもあり、今年はパワースポットとして多くの参拝客でさらににぎわうことだろう。

いただくと勝負運がさらにUP!? 神戸二宮神社の御朱印
一通り参拝を終えると、参道沿いにあった社務所へ御朱印をいただきに向かった。
「御朱印をお願いします」と御朱印帳を差し出すと、「どれにしますか」とは聞かれずすぐに書いてくださった。

左の写真が二宮神社の御朱印だ。右上に押された『正勝乃宮』の朱印が目を引く。初穂料は500円。書き置きも用意されている。
前回訪れた一宮神社の御朱印と見比べてみると、どちらも朱印と筆字のみの至ってシンプルなデザインなのだが、神社ごとに異なる筆跡や印影によってそれぞれ個性があるのがわかる。


神戸八社巡りは一宮、二宮と順調!この調子で次の「三宮神社」に向かうことにしよう!
次回のブログもどうぞお楽しみに!
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今回の「神戸二宮神社」レポート、楽しんでいただけましたか?
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